デジタル・ネイティブ世代のIT活用力 ~日本の人材育成とIT 課題と展望 vol.1~

執筆者:齋藤 奈保

更新日:2015年08月12日

デジタル・ネイティブ世代のIT活用力

日本は2008年をピークに人口減少時代に入った。企業では既に人手不足感が高まっており、業界・地域によっては深刻化している。しかし、日本の労働生産性は主要先進国のなかで依然として最も低い。今後の生産性向上の鍵となるIT投資額では、米国企業は20年前の5倍の伸びとなっているが、日本企業はリーマン・ショック前に2倍弱まで伸びたものの、それ以降は横ばいとなっている。投資の内容も、米国企業が付加価値向上を目的にIT投資を行っているのに対し、日本企業はコスト削減を目的とする投資にとどまっている。

ITを通じた様々な方策の基盤となる日本のITリテラシー(ITを活用する能力・知識)の実態はどのような状況にあり、どのような取り組みが求められるのか。国際IT財団では、企業・消費者・国際比較という多角的観点から日本のIT化を検証し、その課題を探った。スマートフォンやタブレットが日常のツールとして普及してきたが、ITは社会にどのように受け入れられ、活用されているのか。生活実態を把握すべく、スマホ利用者を対象にアンケート調査を行った(10歳~69歳対象)。

スマホ利用による生活時間の変化については、「スマホ利用時間自体を楽しんでいる」という回答が多く、ITは広く生活に浸透している。スマホ利用を楽しんでいる一方で、デジタル・ネイティブ世代である10代は、同時に「長時間使いすぎている」と後ろめたさも感じている。10代が最も頻繁に使うコミュニケーション手段はメールではなくLINE(ライン)である。本来なら睡眠時間などに充てるべき時間を、コミュニケーションアプリに不本意に費やしていることがうかがわれる。

(vol.2に続く)

この記事の専門家

国際IT財団事務局長

齋藤 奈保

筑波大学国際関係学類卒。日本生産性本部にて、ITの進展によるSOHO/在宅就業の研究、企業人事の協会運営などに従事。法政大学大学院修士(雇用政策)。2014年より現職。IT経営人材育成に取り組む。INSEAD Asia Campus在籍中。

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