ニッポングッド会議
プロジェクトレポート

Vol.1丸の内朝大学

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写真左から吉本さん、田島さん、稲富さん、田中さん、前田さん

日本のビジネスの中心地で関係値を創出する
ポイントはワクワクするような
視点の置き方

プロジェクトメンバー[1]
ご提案テーマ「働く女子のキャリアと健康」
田中絢子さん、田島えり子 さん、田村英子さん

プロジェクトメンバー[2]
ご提案テーマ「京都×伝統工芸」
京都国風(株) 代表取締役社長 前田久美子さん


丸の内朝大学のご担当
丸の内朝大学 事務局 稲富雅子さん
丸の内朝大学 広報担当 吉本淳さん

PROFILE

asa-daigaku 「丸の内朝大学」は、日本のビジネスの中心となる東京・丸の内周辺をキャンパスに、出勤前の平日朝7時台から、地域活性や健康などをテーマに多様な講座を開講している市民大学です。2009年にスタートし、これまでのべ1万人が受講しています。大学のキーワードは「関係値」。家と仕事場が生活の中心になりがちなビジネスパーソンたちに、"第3の場"を提供することで、学ぶだけでなく、お互いがつながり、また知恵を出し合ってさまざまな社会的な課題を解決する仕掛けを考え出しています。

COMPANY DATA

  • 丸の内朝大学企画委員会
  • 丸の内朝大学 ホームページ
  • ※丸の内朝大学は大手町・丸の内・有楽町エリアの既存施設の空き時間を活用して、街全体をキャンパスとしているため、特定の教室および施設を保有しておりません。

丸の内朝大学とプロジェクトメンバーとのマッチング

「ミラサポ」の活動趣旨にご賛同いただいた企業・自治体と中小企業・小規模事業者とのマッチング機会を提供するコラボレーション企画「ニッポングッド会議」。この企画に、丸の内朝大学様にもご賛同いただき、同大学で実施する新しいクラスのプログラム企画の募集を行いました。そして、今後の企画を検討していくプロジェクトメンバーとして、2組の提案が選ばれました。
ここでは、プロジェクトメンバーとして選ばれた2組の皆さんと「丸の内朝大学」の担当者の方との初顔合わせの場をご紹介します。


趣旨説明写真

田中絢子さん、田島えり子さん

「働く女子のキャリアと健康」

私たちは、20~30代の働く女性たちに向けた講座プログラムを提案させていただきます。女性のための健康やキャリアを学ぶ場は数多くありますが、2つの要素を一体化して学ぶことができる場はほとんどありません。しかし、彼女たちは健康な心身をもってキャリアを磨きたいと考えているはずです。これからの女性には「自分の人生を自分で主体的に選び取っていく力」が求められる一方で、
【1】結婚や出産、子育てなどのライフイベントでビジョンを描きにくく、自らのアイデンティティについて悩みを抱えやすい
【2】女性ホルモンバランスの影響を受け、ストレスや不規則な生活により心や身体の変調を起こしやすい
このような状況の中、彼女たちは日々「このままでいいのだろうか」と悩みながら生活しているはずです。

そこで、私たちは、「○○すべき」と生活行動を強制するような講座ではなく、自分がどう生きたいのかというキャリアプランをまず考えていただき、その上でどんな健康管理をするべきかという情報を提供するプログラムを考えました。このプログラムを通じて、働く女性たちがもっと元気になり、日本経済の活性にもつながればと考えています。

丸の内朝大学 広報担当 吉本淳さん

「働く女子のキャリアと健康」への丸の内朝大学からの意見

女性のキャリアと健康は、非常に重要な課題だと思います。丸の内朝大学でも、働く女性たちを対象にした講座はとても人気があります。
丸の内朝大学らしさという視点で申し上げると、ちょっとアプローチが真面目すぎるかな、と思います。私たちも毎回悩むところですが、受講を考える方に「なんだか楽しそう」「ちょっと違うかも」と思っていただけるワクワク感があるテーマ設定とプログラムづくりがとても大切です。だから丸の内朝大学では、1つのプログラムをつくりあげるのに最低でも半年、長い時は3年ぐらいかけています。伝えたいことが同じでも、伝え方を変えればイメージしてもらいやすくなるので、そこにもうひと工夫が必要かもしれません。
逆に思いっきり角度を変えるという手もあると思います。例えば、女性を部下にもつ男性やパートナーに向けた「男子限定!働く女性を育てるキャリアプロデューサー講座」とか。女性が女性に教えるよりも、かえってハードルが低くなったり、新たなコミュニケーションを生むきっかけになるかもしれません。取り組まれている課題はとても素晴らしいと思いますので、あとは思いっきりジャンプできるといいですね。

前田久美子さん

「京都×伝統工芸」

私が経営する京都国風(株)は、京都で伝統工芸と金をテーマに商品開発やプロデュースをしています。今回は、私が培ってまいりました伝統工芸に関するネットワークを活用し、"金"を切り口として友禅、西陣、金箔など本物に触れながら学ぶ講座をご提案させていただきます。
現在京都の伝統工芸技術は、継承者の不在など危機的な状況にあります。金箔を扱う絵師の技術もあと5~10年で途絶えてしまうかもしれません。この状況において少しでも多くの方に伝統工芸の素晴らしさを知っていただき、そのなかから伝統工芸を学んでみよう、弟子入りしてみようと思っていただける方が生まれればと考えています。
講座では人間国宝の方の作品のコレクションなどもみていただき、京のトップクラスの伝統工芸を体験していただくことで、金の素晴らしさ、繊細な技術、そしてそれらが数々の京の神社仏閣、蒔絵などに活かされていることを知っていただければと思っています。

三菱地所(株) 都市計画事業室 環境ユニット マネージャー 稲富雅子さん

「京都×伝統工芸(友禅)」への丸の内朝大学からの意見

京都の伝統工芸の次世代を担う人材が育っていないということは、非常に深刻な問題です。せっかく前田さんが広いネットワークをお持ちなのであれば、知ってもらうだけでなく、もっと関係性を深め、お互いがステップアップできる仕組みにしてはいかがでしょうか。 たとえば、「京都ものづくりパトロンクラス」といったテーマにし、クラウドファンディングのような伝統工芸の未来を育てる仕組みをつくることをクラスのゴールに置く。職人になるのではなく、パトロンのひとりとして、マーケティングビジネスを知る人間が、職人を育てることを支援するのは、とても文化的な行動で魅力的に見えると思います。 そうすれば、受講者の方も応援したいから学ぶといったように、よりポジティブな姿勢で臨んでいただけると思いますし、SNSなどを通じた広がりも期待できます。 また、丸の内朝大学では外国人向けの「日本の旅」を考えるクラスもありますので、受講生と協力しながら、外国人ツーリスト向けに何かプランニングするというのもひとつのアプローチだと思います。

提案を終えて

田中絢子さん
丸の内朝大学のスタッフの皆さんが非常にアイディアフルで、刺激をいただきました。特に視点を変えることの大切さは、今後自分たちのビジネスプランを実現化させる上でも大きな示唆をいただけたと思っています。ありがとうございました。

田島えり子さん
私たちはこれまで自分たちのビジネスプランを一方向でしか見ていなかったのかもしれません。もっと多面的に物事を捉える力をつけて、丸の内朝大学の皆さんのモチベーションの高さにしっかりマッチするようなビジネスにしたいと思います。本日はありがとうございました。

前田久美子さん
今回丸の内朝大学の皆さまにお目にかかれて本当によかったと思っております。いただいたご意見のひとつ、パトロンを育てるというお話は今の京都の工房にとってもありがたいアイディアです。これをご縁に、これからも丸の内朝大学さんの方向性にあったコンテンツをご提案させていただき、丸の内朝大学らしく昇華していただけるようなカリキュラムを考えてまいりたいと思います。

丸の内朝大学 事務局 稲富雅子さん
今日はありがとうございました。皆さんがお持ちくださった「女性のキャリアと健康」「日本の伝統工芸の継承」いずれも非常に意義深いテーマで、皆さんの思いの深さを感じました。丸の内朝大学では人と人、人と社会といった様々な関係値をつくることにこだわっています。これらのテーマをどうすればより面白くなるか、響くものになるか、そしてどうすれば自分がこのテーマに関与したいと思ってもらえるかを一緒に考えていきたいと思います。

丸の内朝大学 広報担当 吉本淳さん
2つのご提案は、それぞれコンテンツとして魅力的だと思いました。あとはそれをどう伝えるか、最初のワクワク感や新鮮さも含めて視点を変えるひとひねりがポイントになると思います。そこが丸の内朝大学の特長でもあると考えているので、伝え方についても今後一緒に考えたいと思います。本日はありがとうございました。

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