事業再生・早めの対応が成功のカギ:vol2 倒産シグナル

執筆者:渡邉 貴也

更新日:2014年02月24日

倒産シグナルをチャッチし、正しい対処を

日本企業しか私は知りませんが、国内における企業の倒産パターンがある。それは珍しくとも何ともないですが、想像の範囲で考えることができるパターンです。

経営不振の第一陣は「営業赤字」です。

コア事業が赤字であれば特に注意です。放置しておくと、債務超過に陥る可能性が高い。企業は無限の資産を持っているわけではない。特に中小零細企業の場合は、赤字を繰り返すとすぐに債務不履行につながります。

倒産のパターンとして、この債務不履行が出て債権者が生まれ、そこで初めて経営者は危機感を感じ始める。経営不振が浮き彫りになるときです。資金繰り悪化から融資に走り、事業性での勝算がない借り入れを行い火消しに走る。売上・利益は返済に回り自転車操業が始まる。

これを繰り返しているうちに気づけば資産を大きく上回る負債となっており再起不能となる。これが倒産のパターンです。

過剰債務を抱えた企業の再生は、事業規模の縮小による最適化も行いにくい。返済のハードルが高く、それだけ採算分岐点が引きあがっているため、事業性に高い利益を求めないといけないため、一定レベルの規模を保つという条件が課せられる。

今回の経営コラムで訴えかけたいのは「倒産シグナル」を早期にキャッチし、早期改善を行ってほしいということです。

第一弾である「営業赤字」の段階でしっかりと事業性を見直し債務超過にならぬうちに黒字化しなければいけない。そして不用意な借入は行わないこと。借入は麻薬と同様、一時的に痛みがマヒします。楽になるような気がする。

しかし、根本的な改善がない限り返済義務のある資金は必ずなくなり、それまで以上のハードルが押し寄せてきます。

当社が事業再生のコンサルティングで入るとき、かなりの確率でその企業は不採算事業を継続している。グロスで管理していると、1つ1つの事業性が見えず不採算であることすら気づいていないケースもある。また、それまで先行投資してきたこともあり、その事業で回収することを考えてしまい、損切の判断ができずというケースもある。

以前のコラムでも記載しましたが赤字には必ず明確な原因があります。

それが何であるか?を見極め、倒産シグナルをキャッチした際に即改善を試みることが経営者としての仕事であり、特に不採算事業などの撤退は経営者しか判断できないタスクであります。

資産超過での営業赤字。

この状態で危機感を感じられる経営者は、会社を潰しません。余剰資金があり、今すぐ火がついてしまう状況ではない場合、気持ちにも余裕が出てしまう。実は、営業赤字が出ている時点で余裕なんてありません。資金はいつか無くなり、債務不履行という経営不振が浮き彫りの状態に追い込まれます。

倒産パターンに陥る前に、経営者はしっかりとこのシグナルをキャッチし、正しい改善策を講じなければなりません。

続きはこちら

事業再生・早めの対応が成功のカギ:vol3 赤字癖からの脱出

https://www.mirasapo.jp/column/00023/20140228_21880.html

前回のコラムはこちら

会社も病気になる

https://www.mirasapo.jp/column/00023/20140217_20144.html

この記事の専門家

株式会社リズカンパニー

渡邉 貴也

9年間の建築業界でサラリーマンを経験後、個人事業主で青果の露天商として独立スタート。2年間様々な業種へ武者修行を行い2010年に事業再生コンサルティング会社「株式会社リズカンパニー」を設立、代表取締役に就任。中小零細企業の雇用と技術を守るをスローガンに活動中。

得意分野

経営革新、経営改善計画の作成

各業種経営分析、事業最適化

事業再構築・事業再生実務

認定型制度融資、事業融資支援業務

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