中小企業経営者が知っておきたい銀行とのつきあい方 ~融資の金利はどう決まるか~ ①

執筆者:川北 英貴

更新日:2014年09月10日

銀行融資の金利は適当に決めているのではなく、4つの項目の積み重ねで決まります。融資の金利の決め方について解説します。

融資の金利は、以下のように、一つ一つの項目の積み上げで決まります。

1.調達金利
銀行は、預金者、銀行間で資金を融通し合う市場、日本銀行等から、融資のもととなる資金を調達します。銀行はこれらの手段により調達する時に利息を支払いますが、その調達コストのことです。

2.経費率
銀行の従業員の人件費、支店が建っている土地・建物の賃借料、顧客への粗品、融資先企業調査のための調査費等、銀行が業務を営むにあたって必要となる経費を、銀行全体の融資量で割ったものです。

3.予想損失率
銀行は融資先企業に信用格付を付けますが、その格付ごとに企業の倒産確率を算出します。また担保・信用保証協会保証等、保全されている融資もあります。これらを考慮して、どれだけの損失を発生するかを見込んだものです。
なお信用格付が低い、つまり財務内容や業績などが悪い企業は予想損失率は高くなります。

4.目標収益率
銀行の儲けとなる部分です。
そして、銀行は融資金利の設定において、これだけの金利はほしい、という目標金利を設定します。

目標金利=1.調達金利+2.経費率+3.予想損失率+4.目標収益率

例えば次のように計算されます。
調達金利0.1%+経費率0.5%+予想損失率0.7%+目標収益率1.0%=目標金利2.3%

銀行の一番の収益源は、企業に融資することによる利息収入です。銀行は目標収益率の部分で儲けを出します。調達金利・経費率・予想損失率は、銀行が融資を行うことによるコスト部分ですが、このコストを上回る金利を付けられれば、銀行はその分儲かります。
しかし、銀行が融資をしたい企業には多くの銀行が融資の提案を持ってくるものです。その中で目標金利にこだわっていれば、企業はもっと低い金利を提案してくる銀行から融資を受けることになります。実際には銀行間での競争が金利を大きく左右します。

(②に続く)


(株)フィナンシャル・インスティチュート 公式サイト

http://www.financial-i.co.jp/

この記事の専門家

株式会社フィナンシャル・インスティチュート
代表取締役

川北 英貴

大垣共立銀行入行、法人営業部にて融資業務を手がける。「こうすれば銀行と良好な関係を築いて資金繰りがラクになるのに」という思いから、同行退職後に起業。全国の中小企業向けに事業再生、資金繰りコンサルティングを行う。

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