中小企業経営者が知っておきたい銀行とのつきあい方 ~変動金利から固定金利、固定金利から変動金利へ変更出来るか~ ②

執筆者:川北 英貴

更新日:2014年09月29日

企業の融資も住宅ローンと同じように、変動金利・固定金利があります。変動金利・固定金利、いつでも自由に変更できるのでしょうか。

固定金利とは、融資の完済まで金利が変動することのない金利の決め方です。変動金利とは、返済期間中、ベースとなる金利である各銀行の短期プライムレートの変動によって、金利が上がることもあれば下がることもある金利の決め方です。

固定金利と変動金利、どちらが企業にとって得かは将来の金利動向によります。しかし将来の金利動向は誰にもわかりません。あなたが、将来の金利変動を予測するしかないのです。将来の金利上昇を予想していたら固定金利を選択するべきですし、将来の金利低下を予想していたら変動金利を選択すべきです。

なお融資は、自社の資金がだぶついた場合など、繰上げ返済により全額返済することができますが、固定金利において気を付けなければならないことがあります。銀行の融資は、基本的に変動金利です。

銀行は、預金者からの預金などを資金の元手として融資していますが、普通預金・当座預金はもちろん、定期預金でも満期までの期間は1年から3年など短期間を選択される場合が多いので、銀行の調達コストは変動的になります。その中で銀行が固定金利の融資を出すには、変動金利を金利市場にて固定金利に交換する取引を行います。これを金利スワップと言います。銀行は市場との取引により、融資を固定金利にすることができるのです。そのため繰上げ返済が行われれば、銀行は市場に違約金を払わなければならないことになります。そのため銀行は、固定金利の融資の繰上げ返済があると、企業に違約金を要求してくることがあります。

そのため固定金利の融資を検討する場合、将来繰上げ返済する場合があることを想定しているのであれば、違約金の有無を銀行に確かめておくべきです。同様に、変動金利で受けている融資を途中から固定金利にしてもらうこと、また逆に固定金利で受けている融資を途中から変動金利にしてもらうことは困難となります。

(③に続く)


(株)フィナンシャル・インスティチュート 公式サイト

http://www.financial-i.co.jp/

この記事の専門家

株式会社フィナンシャル・インスティチュート
代表取締役

川北 英貴

大垣共立銀行入行、法人営業部にて融資業務を手がける。「こうすれば銀行と良好な関係を築いて資金繰りがラクになるのに」という思いから、同行退職後に起業。全国の中小企業向けに事業再生、資金繰りコンサルティングを行う。

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