気をつけるべき質問のマナー ~ビジネス現場で役立つ質問力強化のコツ vol.10~

執筆者:工藤 浩司

更新日:2015年03月20日

気をつけるべき質問のマナー

(vol.9からの続き)

質問をしていくためのマナーとして考えたい三点目は、ビジネスとプライベートを分けるということである。日本人のコミュニケーションではどうしても、ビジネスとプライベートが混同しがちになってしまうが、多種多様なバックグラウンドを持っている人が集うビジネスの現場ではあまり好ましいとは言えない。

プライベートのことで聞きたいのであればいきなり「あなたはご結婚されているのですか」と聞くのではなく、「すみません、ご家族のことをお聞きしてよろしいでしょうか」というように聞いて許可を求めるのが先である。欧米人の場合、この質問をすると、「内容によります」という答えが返ってくる場合が多く、私的な領域に関しては注意すべきだろう。

最後に、皆がその場にいる目的を否定し続けるような質問は好ましいとは言えないということを伝えたい。例えば、A商品の営業チームでこれからどうやって、マーケットに売り出していこうか、というテーマで数人が集まっているとする。その時に、「すみませんが、A商品は売れる価値はあるのですか」とか、「A商品を営業していく意味は何でしょうか」というような質問は、その場所に集まっている前提を崩してしまうので意味がないし、皆の士気が落ちてしまう。

別の言い方をすれば、相手に敬意を払いつつ、質問をする意味を考えながら質問していけば、マナー違反にはなりにくい。もし、自分がそのような質問をしてしまったら、すぐに謝ることだ。「先ほどは~のような質問をして、申し訳ありません。お話の趣旨を誤解していました」と言えばよい。大切なのは、相手への敬意であり、それが質問をする際のマナーとなって現れるものではないだろうか。

(vol.11に続く)

この記事の専門家

ハリファックス・アセットマネージメント
コンプライアンスオフィサー

工藤 浩司

青森県十和田市に生まれ。ディベートの研究所に入社し、ディベート研修の講師や研修運営を行う。その後、米国ワシントン大学ロースクール法学修士号取得。英国レスター大学大学院にて、法学博士号取得。現在、ハリファックス・アセットマネージメント及びコリアールインターナショナルの日本拠点であるハリファックス・アソシエイツのコンプライアンスオフィサー。著書に『最強の質問力/実業之日本社』、『最強の反論力/実業之日本社』、『論理できる脳のつくり方/講談社』、『頭が良く見える人の英会話/プレジデント社』等がある。

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