導入企業の準備 ~デザインが持つ力 本質的価値の創造 vol.3~

執筆者:廣田 尚子

更新日:2016年07月25日

導入企業の準備

導入企業の準備

(vol.2の続き)

 デザイン導入にあたり何が必要だろうか。東京ビジネスデザインアワードの好例から、寄木技術を応用した木地挽き加工の株式会社ラ・ルース「ひきよせ」(2013年優秀賞)を紹介したい。

 カイチデザインの山田佳一朗氏は、それまで企業が開示していなかった木地挽き技法のオープン化というコンセプトでリブランディングした。パリの展示会メゾン・エ・オブジェを経て、Dior本店(パリ)で販売されるなど、海外でも高い実績が出ている。上質なクリエーションのみならず、企業に向けたデザイナーの丁寧なデザインマネジメントが企業に変化をもたらした。

 同社は今年、建築家や施主のイメージに合わせたオーダーメイドの木製洗面ボウルを提供するサービスを立ち上げ、好評を博している。これまで職人や社内の企画がデザインも行っていたが、今後社員は企画と生産に集中することとし、クリエーションは外部デザイナーや顧客に託すシステムを打ち出した。ひきよせを機に、客観的な視点で社内を見つめ、自社の強み弱みを戦略に変える術を得て、ビジネスを構造的にデザインしている。

(vol.4に続く)

この記事の専門家

プロダクトデザイナー

廣田 尚子

ヒロタデザインスタジオ代表、女子美術大学教授、多摩美術大学客員教授
東京生まれ。東京芸術大学卒業。GKインダストリアルデザインを経て独立。
ビジネスデザインを立脚点にマネジメント・製品開発をトータルにプロデュースする。
東京ビジネスデザインアワード審査委員長
2014年RED DOT DESIGN AWARD(ドイツ)
2015年グッドデザイン賞2016年IFデザイン賞(ドイツ)
REDDOT DESIGN AWARDなど受賞多数

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