即戦力となる主婦の力を活用しよう 1 ~女性の現状編~

執筆者:泉 とも子

更新日:2017年10月10日

隠れたスキルに目を向ける

 中小企業の悩みの種である人材不足。その打開策として注目されているのが人材の「ダイバーシティ」推進だ。働く意欲はあるのに、企業がまだ充分に活用できていない人材、たとえばシニア層、女性、外国人など、多様な人材を積極的に活用しようという動きである。
 本稿では女性、その中でも「主婦」に注目して、中小企業が主婦の力を活用するメリットについて紹介する。

 国や企業はさまざまな育児支援制度を充実させており、出産後も仕事を続ける女性は増加している。しかし育児と仕事の両立はまだまだ困難が多く、責任ある立場の仕事ができる女性ほど、「周りの人に迷惑をかけてしまう」という理由で仕事を辞めてしまうケースは少なくない。
 近年は晩婚化や晩産化が進み、第1子出生時の母親の平均年齢は30.7歳、これは昭和50年に比べ5.0歳も上昇している(厚生労働省「平成28年人口動態統計」)。つまり出産後に仕事を辞め、専業主婦になった女性の中には、過去に10年以上ものキャリアを持つ人材が数多く含まれているということである。そういう主婦たちが育児の一段落した後に仕事復帰しようとしても、ブランクや年齢を理由に離職時のような条件では採用されず、しかたなく低賃金・非正規労働に甘んじているというのが現実である。

 主婦というと「女性らしい気配り」や「心温まるサービス」などが期待される面がある。だがそれだけではなく、スキルやノウハウがあり即戦力として期待できる人材として積極的に採用していくことは、中小企業にとってチャンスを生むのではないだろうか。

 とはいっても主婦は働く時間が制限されていることが多く、「残業ができない」、そのため「急なトラブルに対処できない」などの不利な要素もあるのは事実である。ではどのような工夫をすれば、お互いに納得のいく雇用環境が実現し、戦力として活躍してもらえるのか。
 次回はそのヒントについて紹介しよう。

即戦力となる主婦の力を活用しよう 2に続く

この記事の専門家

中小企業診断士

泉 とも子

国際基督教大学教養学部語学科コミュニケーション専攻 卒業
外資系金融機関のストラクチャードファイナンス部アシスタントを経て、経営コンサルティング会社で、ハンズオンによる株式公開支援ファンドの運営および経理、総務、人事など会社経営全般に従事。その後、出産・育児のために専業主婦となるも、幼稚園のPTA会長、小学校PTA役員などを通じて、地域コミュニティでのボランティア活動を数多く経験。仕事の経験を活かして中小企業診断士となり、地域社会に貢献するため様々な方面で活動している。

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