会議の時間短縮と質を高めるためのファシリテーションのポイント 4 ~会議進行編~

執筆者:秋田 和洋

更新日:2018年03月23日

議論をコントロールする

(3の続き)
 今回は、会議進行中におけるファシリテーションの実践ポイントを紹介する。

 会議進行中は、事前準備で描いた議論の全体像をもとに、出席者が到達点に向かえるよう、思考の方向性を定める問いかけを行う。出席者の発言をよく理解しながら、事前準備で描いた全体像との比較を行う。議題から大きくそれる場合には、議論を止め、軌道修正を行うことも必要になる。意識してほしいポイントは以下の3点である。
・思考を広げる
 発言の量を増やしたい場合には、まず思考を広げることが求められる。事前準備で描いた全体像を出席者の発言によって、その場で描いていく作業に近い。以下のような問いかけが効果的である。
 「他に考えられることはありますか?」
 「これまでAやBについて議論してきましたが、Cについては何かご意見ありますか?」

・思考を深める
 議論の質を高め、結論に近づいていくためには発言の意図や根拠を明確にすることで出席者同士の理解をそろえる。それによって、賛成/反対それぞれの意見が出やすくなり、議論を発展させる。その際には以下のような問いかけが有効である。
 「なぜそう考えましたか?」
 「具体的にはどのようなことでしょうか?」

・結論付ける
 会議の到達点に近づくと、議論をまとめ、参加者の合意を得る必要がある。結論があいまいなままだと会議終了後の行動につながらず、議論そのものが無駄になってしまう。意見がまとまらない場合は、合意できている議題とそうでない議題を明確にし、どのようにすれば合意を得られるかを継続検討課題とすることも一つの手段である。

 ファシリテーション力は、一朝一夕で習得できるものではない。もし、ファシリテーションの重要性を認識していただけたのであれば、次の会議から実践を始めてみてほしい。ファシリテーション力を持った従業員が増えることは、会議の効率化だけにとどまらず、会社の労働生産性向上に必ずや貢献してくれると信じる。

この記事の専門家

中小企業診断士

秋田 和洋

横浜国立大学教育人間科学部 卒業

株式会社ウィル・シードにて大手企業を中心に主に新入社員や若手社員向けの教育施策のコンサルティングに従事。2016年4月、中小企業診断士登録。現在はこれまでの経験と資格を活かし、グローバルコンサルティングファームにて企画・人事・経理といったコーポレート機能全般を担う。幅広い守備範囲で経営層の意思決定をサポートしている。

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