製造業で営業力を強化できるホームページをつくる 3 ~方策編~

執筆者:遠藤 康浩

更新日:2018年01月05日

ホームページを見にきてもらうための方策

(2の続き)
 ここまでの設計ができたら、今度はこれを見てもらうための方策を考えていく。
 この段階で一番に考えなければならないのが、「検索キーワード」だ。ターゲットが検索しそうなキーワードを検索キーワードに設定するのである。
 A社の場合、ターゲットは「切削加工で部品を発注している人」だから、検索キーワードは「切削」やそれに類する言葉になる。
 ただし、ここでは「プレス加工」と設定しないことが重要だ。そのキーワードでは、プレス加工に興味のある人しか検索しない。「切削加工でいいところがないかな」と探している人がターゲットになるので、閲覧者の気持ちになって検索キーワードを決めていこう。

 キーワードをしっかり考え、なおかつしっかり設定しないと、単純にアクセス数が増加するだけであって、問い合わせなどの反応がなにもないという結果になり得る。

 ホームページを公開した後もアクセス数を維持するために最も重要なことは、定期的な更新である。更新がないホームページは検索順位も低下していく傾向にあり、なによりも閲覧者が不安な気持ちになる。もし、3年前から一切更新の無い会社のホームページを見たら、あなたはその会社の事を信用するだろうか?そうならないためにも、公開後もしっかりと担当者を決めて定期的にホームページを更新することを心がけてほしい。

 コンテンツの設計と検索キーワードが明確に決まったら、この段階でホームページ制作会社に話をするのがよいだろう。ホームページ制作会社はホームページ制作のプロではあるが、御社のビジネスのことをよく知っているとは限らない。
 だからこそ、これまで述べてきたようなコンテンツ設計と検索キーワードの設定は自社が中心に行うべきだ。それらのことを部外者に考えろ、といっても限界があるからだ。設計を自社で終え、その設計を実現してくれる制作会社を選定していく、という考え方のほうが、良いホームページ制作会社に巡り会える確率も高まると思う。

 なお、良いホームページ制作会社の見分け方だが、以下の項目を参考に検討されるとよいであろう。
 (1) これまでの実績の確認
 実際にその業者が制作したホームページを確認する。デザインの善し悪しではなく、メッセージの出し方やストーリーがきちんと表現されているかという観点で見ることが肝要である。つまり、あなたが思わず問い合わせしたくなるホームページかどうかという観点で見るとよいであろう。
 (2) 御社のビジネスへの関心
 御社のビジネスモデルや業界の仕組みなど、デザイン以外の部分にも関心を示すかどうかが大きな見極めポイントとなる。価格や検索順位、あるいはデザインの話ばかりする業者だと、成果に結びつけるのは難しい場合が多い。
 (3) 契約形態
 ホームページ制作にはさまざまな契約形態があるが、ホームページの所有権が完全に御社にあることを確認することが重要である。中にはホームページ制作会社が所有権をもつ契約形態もあり、その場合は他の業者への乗り換えができないなど弊害がある。特にリース契約の場合は注意が必要であり、自社の自由度を確保できない場合が多いので要注意である。

 今回、製造業のための営業力強化のためのホームページづくりというテーマを取り上げたが、ここで紹介した以外のテクニックや考え方もたくさんある。ただし、ここで紹介した事項は、どんな会社でも通用する王道の部分といえる。まずは、自社のホームページがきちんと設計されているかどうかを見直すところからスタートしていただきたいと思う。

この記事の専門家

遠藤 康浩

中小企業診断士。プログラマーとして通信系企業に勤務していた平成17年に中小企業診断士として登録。同年7月、経営コンサルタントとして独立開業する。
最も得意とする領域は、製造業のWebマーケティングであり、ホームページを活用して、いかに取引先を拡げるかというコンサル手法には定評があり、これまで50社を超える製造業のコンサルティングを実施した実績がある。また、このテーマで平成25年に中小企業経営診断シンポジウムにて中小企業診断協会会長賞を受賞した。

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