創業期の経営者に伝えたい、インキュベーション施設の活用 1 〜施設の特徴編〜

執筆者:米澤 智子

更新日:2018年06月15日

低廉な費用で支援が受けられる

 創業予定者及び創業間もない経営者にとって、創業時の固定費はできる限り抑えたいことだろう。固定費で大きな割合を占めるものは、事務所の賃料ではないだろうか。一般財団法人日本不動産研究所が発表した全国賃料統計(2017年9月末時点)によると、オフィス賃料の全国平均は前年比1.9%上昇しており、今後も3大都市圏などで上昇が継続する見通しである。

 そこで、創業時の固定費を抑えるために「インキュベーション施設」を利用することを選択肢の1つとして提案したい。「インキュベーション施設」とは、これから創業しようとする人、または創業後一定期間内の創業者の入居施設を提供し、支援するものである。周辺の賃料相場より低廉な場合が多く、例えば、賃料相場の半額や、月額2万円から利用できる施設などもあり、創業時の固定費を低く抑えることができる。

 一方で、「インキュベーション施設」の魅力は、費用の安さだけではない。他の創業者との交流、伴走支援をしてくれる「インキュベーションマネージャー」の存在など、創業時の成長に必要な様々な支援が得られる点が最大の魅力である。

 まず、「インキュベーション施設」の運営主体別の特徴について、以下に解説する。
(1)公的機関
 公的機関が提供する「インキュベーション施設」は、事務所だけでなく、新製品・新技術の研究開発に特化した施設がある場合も多いことが特徴だ。研究開発には大規模な設備が必要になるが、場所によっては工業用機器も接続できる電気設備など、民間事業者では配備しにくい設備が整っている。大学・研究機関・他企業との共同研究を支援するため、大学構内、または近隣に立地している施設もある。

(2)民間事業者
 近年は、民間事業者が運営する「インキュベーション施設」も増えており、運営事業者の強みを生かした施設が多い。例えば、金融機関が運営する施設の場合、取引先のネットワークを生かしたサポートや、資金調達のアドバイスを受けることができる。また、大手不動産会社が出資する会社が運営している施設の場合は、主要駅から近いなどアクセスの良いことが多い。

【「インキュベーション施設」を利用するメリットはこれだ!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士、ファイナンシャル・プランナー

米澤 智子

地方銀行で中小企業の債権回収、融資審査を経験した後、本店総務部門で通信設備の導入・管理、株主総会運営など幅広い業務に携わる。現在は公的機関で中小企業支援に従事。金融機関での経験を生かした資金繰り支援が得意。特技は居合道。

得意分野

事業計画策定

資金繰りに関する助言

BCP、消防法対応

ライフプランに基づいた資金計画

ミラサポおすすめコンテンツ

サービスを利用する
補助金など支援情報
無料派遣専門家
地域プラットフォーム
専門家派遣・電子申請のご利用は、こちらより企業IDをご登録下さい
ビジネスを創造する
ビジネス創造コミュニティ
業務「アプリ」マーケット
ミラサポビジネスプロジェクト/アワード
補助金・助成金ヘッドライン
軽減税率対策補助金
受動喫煙防止対策補助金
IT導入補助金
やってみるもんです。中小企業も!働き方改革
ミラサポ活用術
ページトップに戻る