全社一丸で取り組むことが品質向上のカギ 1 ~機能構築編~

執筆者:小林 健了

更新日:2018年06月29日

経営者も取り組むべきPDCAサイクル

 今回は、品質を向上するために必要な事項、顧客からみた品質の区分と企業の対応方法を提示した上で、どのようにすれば顧客から信頼を得られる品質を確保できるか、について解説する。

 製造業であってもサービス業であっても、提供する製品やサービスの品質確保は重要なものであり、製品の不具合やサービス提供の問題は、時として経営をも揺るがす問題となり得る。そのため、品質の確保や向上に当たっては、日常業務や従業員の対応だけに依存するのではなく、経営者と従業員が一体になって取り組み、PDCA(Plan、Do、Check、Act)サイクルを以下のとおり機能させることが必要となる。

(1)品質方針、品質目標および品質計画の策定(Plan)
 経営者は、顧客要求や社内外を取り巻く環境を考慮し、品質方針を策定する。これを受けて、監督者は品質目標を設定し、品質計画を策定する。経営者および監督者は、策定した品質方針、品質目標および品質計画を、社内に十分に周知する役割がある。

(2)品質計画の実施(Do)
 製品の製造現場やサービスの提供現場で、定められた品質計画を実行する。実行に当たっては、品質を確保するための手順並びに製品およびサービスの合否基準を定義する。手順を文書化すること、製品やサービスの合否の状況や不良発生時の対処を記録することなどが重要である。

(3)品質の検証(Check)
 組織として、品質計画、品質目標および品質方針を達成することができたかどうかを、定期的に検証する。このとき、日常業務の状況、品質管理の状況および品質方針の達成度合いなどについて、現場、監督者および経営者の各層がそれぞれ自分の事として捉えることが重要であり、特に経営者による関与が重要である。

(4)改善(Act)
 「品質の検証」の結果を受けて、自社の品質方針、品質目標および品質計画を改善する。改善に当たっては、目の前にある、品質を満たしていない状態である「不適合」の製品やサービスのみを除去するのでなく、不適合を生み出した手順や背景にある事項などの根本的な原因などに対する「是正」や再発防止策も実施することが重要である。

【顧客からみた品質の区分と企業に求められる対応とは?】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士、
技術士(電気電子部門)、
情報処理技術者

小林 健了

製造業にて製品開発、プロジェクトマネジメントに従事。2015年に中小企業診断士、技術士(電気電子部門)として登録。ものづくり、IT、品質の知見を活かしながら、工事業、製造業、IT活用などの支援も実施。

得意分野

IT導入

業務改善

品質管理

ミラサポおすすめコンテンツ

サービスを利用する
補助金など支援情報
無料派遣専門家
地域プラットフォーム
専門家派遣・電子申請のご利用は、こちらより企業IDをご登録下さい
ビジネスを創造する
ビジネス創造コミュニティ
業務「アプリ」マーケット
ミラサポビジネスプロジェクト/アワード
補助金・助成金ヘッドライン
ビジネス創造ヘッドライン
マイナンバー制度ヘッドライン
バーチャルシリコンバレー
ページトップに戻る