定型業務の自動化で、中小企業の人手不足を改善する 1 ~改善の手法編~

執筆者:安野 元人

更新日:2018年07月19日

自動化することで事務作業を効率化

 我が国では、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が叫ばれて久しい。「日本の将来推計人口(平成29年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、生産年齢人口(15~64歳)は2015年国勢調査では7,728万人であったが、年々減少し続け、2065年には4,529万人となり、2015年と比較して40%ほど減少する見通しである(出生中位推計の場合)。

 人手不足に対応する動きとして近年に見られる手法は、企業による「ロボティック・プロセス・オートメーション」(以下「RPA」という。)を導入する動きであり、これが加速している。RPAとは、定型的な事務処理作業を自動化するソフトウェアの総称である。
 RPAの導入は、大企業に限ったものであると思われがちだが、中小企業でも導入を検討する企業が増加している。調査会社による調査では、従業員数「20人以上~50人未満」の企業での「PC操作内容の記録による自動化」の導入予定割合は13.7%、「50人以上~100人未満」の企業での同割合は18.1%となっており、中小企業でも導入を予定する企業が増えていることが分かる結果となった。

 ただ、RPAと聞くと「よく分からない」「導入が難しそう」「お金がかかる」などのイメージを持つ中小企業の経営者も多い。また、興味は持っていても、いざ導入を検討するとなると後ろ向きになってしまう経営者の方も多いことだろう。そこで今回のコラムでは、RPA導入により得られるメリット、導入のステップと注意点および実際の活用事例を解説する。

 まず、RPAを導入するメリットは、以下のような3点を挙げることができる。
(1)コスト削減
 RPAを導入することによって、従来の手作業に比べてコスト削減が可能となる。
(2)業務品質の向上
 RPAを導入することで業務のミスを防止することができる。特に、定型的な事務作業においてはミスを大きく減少させることが可能となる。
(3)業務効率化
 RPAを導入することで、24時間365日、業務を行うことが可能になる。また、定型的な事務作業を自動化することで、従業員はこのような業務から解放され、その代わりに高度なコミュニケーションや思考が必要なクリエイティブな業務に集中することができる。

 ただし、このようなメリットがあるからといって無計画に導入すると逆効果になる場合もあるため、注意が必要である。

【業務効率化に成功した導入事例の紹介!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士、
情報処理技術者(プロジェクトマネージャー)、
産業カウンセラー

安野 元人

大手衣料チェーンにて店長、スーパーバイザーとして店舗運営管理を行う。その後、大手IT企業の関連会社にてプロジェクトマネージャーに従事している。ITの知見と小売・サービス業でのマネジメント経験を活かした独自のコンサルティングを行っている。

得意分野

IT導入

業務改善

マネジメント

管理者、リーダー育成

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