経営にも役立つ!クラウドファンディングの活用方法 3 ~活用の留意点編~

執筆者:横山 由香

更新日:2018年08月01日

留意点を押さえて積極的な活用検討を

(2の続き)
 本稿では、クラウドファンディングを活用する場合に押さえておきたい留意点を以下に紹介する。

 (1)スモールスタートで行う
 クラウドファンディングは、出資者の共感を得て資金を調達する仕組みのため、必ずしも成功するとは限らない。必要な資金全てをクラウドファンディングで調達するのは現実的ではなく、新商品や新サービス展開の初期段階で、顧客ニーズを確認するテストマーケティングの場として、スモールスタートで事業展開のリスク軽減に活用していくとよい。

 (2)プロジェクトの遂行計画の見通しを十分検討する
 資金調達サイトに申請してから入金まで、目標金額や資金募集期間にもよるが、おおよそ4~5カ月間はかかると言われている。よって、新商品開発などのプロジェクト遂行計画は、逆算して余裕を持たせておく必要がある。また、目標金額の達成後、出資者へのリターンとして開発した商品やサービスを提供する場合には、オペレーション上の実現可能な期間を十分に検討しておく必要がある。商品の提供遅延などが発生した場合、その対応によっては、出資者の期待を損ない、信用低下を招くリスクもある。

 (3)出資者へのこまめな対応、信頼関係の構築がポイントとなる
 資金募集期間中だけでなく、目標金額の達成後、商品やサービスが出資者の手元に届くまで、定期的な経過報告を通してプロジェクトの進捗を出資者に共有していくことが重要である。これが信頼関係の維持、ファンの獲得に繋がる。
 そのため、出資者へのお礼やメッセージ、細かな問い合わせ対応や経過報告、リターンとしての商品やサービスの発送などにかかる必要コストも想定しておく必要がある。

 (4)事業などのアイデアの流出リスクがある
 新商品開発などの場合、開発予定の製品仕様やデザインを写真や動画などによりインターネット上で先行公開をすることになるため、アイデアの流出リスクがある。資金調達サイトへの申請前に、特許や実用新案などの申請をしておくことをお勧めする。

 クラウドファンディングは、金融機関から資金調達ができなかった事業者にとって、資金調達先の多様化に繋がるとともに、資金調達サイトを通じて自社の商品やサービスをPRすることでマーケティング効果も期待できる仕組みである。留意点を押さえつつ、選択肢としてぜひ検討いただきたい。
 自社のプロジェクトの効果的なPR方法などに不安がある場合は、資金調達サイトの審査を通過した後、共感を呼ぶポイントやPR方法などをサポートしてくれる担当者がつくサイトもあるので活用するとよいだろう。クラウドファンディングの検討段階で、各サイトの比較検討を行い、得意分野、実績、手数料など、自社にあった先を選択していくとよい。

この記事の専門家

中小企業診断士

横山 由香

大手IT企業で、法務、IR、CSR、人事・育成、労務関連など、スタッフ業務に幅広く従事。最近は、新規ビジネス創出の人材育成、働き方改革、ダイバーシティ推進などに取り組む傍ら、事業開発にも携わる。

得意分野

働き方改革、ダイバーシティ推進

人材育成

組織運営

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