人工知能(AI)の実情を捉え、売上向上やコスト削減に活かす! 1 ~AIの役割編~

執筆者:内田 喬也

更新日:2018年08月24日

人に代わるのではなく、サポートする

 現在、人工知能(以下「AI」という。)は世界中で大きく盛り上がりをみせている。「2016 人工知能ビジネス総調査」(株式会社富士キメラ総研、2016年11月)によると、2015年度のAIビジネスの国内市場は1,500億円であり、2030年度には2兆1,200億円と、2015年度の約14倍の規模にまで成長すると見込まれている。

 AIという言葉は、日頃よく耳にするようになったが、まだ身近でないと感じている方もいるのではないだろうか。また、AIの実際の役割や、中小企業での活用手段などが掴みづらいと感じている方も多いかもしれない。
 今回のコラムでは、AIの役割、AIの機能および中小企業のAI導入事例について紹介していく。本稿では、AIの役割について説明する。

 2013年に英・オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フライ博士が共著で発表した論文「雇用の未来」が大きな話題を呼んだ。内容は、「今後10年~20年で消える職業・なくなる仕事」を予測したものであり、コンピュータの技術革新が進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事が機械に置き代わり、人の仕事がなくなってしまうと著されていた。

 しかし、この論文に反して、現代におけるAIの役割は「人に代わって、さまざまな作業を行うAI」からはほど遠いものである。理由は、大きく分けて以下の3つがある。
(1)AIは過去データの中から判断する事は得意だが、未来を予測することはできない。
(2)AIは数値化して学習するため、数値化が困難な人間の五感、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」や、人々の文化や常識を理解することは難しい。
(3)AIが人並みに仕事するためには、ケーススタディを学習させるためのデータの準備と機械学習が必要であり、トライ&エラーを繰り返す必要がある。

 AIができることや得意なことを理解し、実用化に向けて上手に活用していけば、大きな生産性向上に繋がる。あくまでAIの役割は、「人に代わって、さまざまな作業を行うAI」ではなく、「人をサポートするAI」に近いものと捉えていただきたい。

【「人をサポートするAI」の3つの機能とその活用例を紹介!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士

内田 喬也

中小の印刷会社に勤務し、印刷オペレータから、品質管理・ISO事務局・工場長など、製造現場を従事する。2018年6月に中小企業診断士登録。現在は、製造で培ってきた知識を活かした、ものづくり支援・組織運営支援などを提供している。

得意分野

生産工学を活用した生産性向上

管理者、リーダー育成

販売促進・販路開拓

IT活用

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