採用の常識が変わる!「リファラル採用」で質の高い人材確保を 1 ~問題提起編~

執筆者:内田 喬也

更新日:2018年12月27日

中小企業が抱える求人難の実態

 近年、中小企業を中心に人手不足を感じている企業が増えている。株式会社日本政策金融公庫が公表している「全国中小企業動向調査結果(2018年7-9月期実績、10-12月期以降見通し)」によると、従業員20名以上の中小企業経営者を対象に「当面の経営上の問題点」についてアンケートを実施したところ、33.5%が「求人難」と回答している。このことから、「求人難」は中小企業の経営者の間で共通した問題点として強く認識されていることがわかる。求人難が生じている理由は以下の2点にあると考える。

(1)労働人口の減少
 総務省の国勢調査によると、日本の生産年齢人口(15~64歳)は1995年の約8,700万人をピークにして減少の一途をたどっており、2017年には約7,600万人まで減少している。今後、さらに労働人口は減少する見通しである。

(2)国内の採用競争が激化
 厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(平成30年8月分)について」によると、 2018年8月期の公共職業安定所(ハローワーク)における有効求人倍率は、1.63倍と高水準である。つまり、1人の求職者に対して1.63社の求人募集があるということを示しており、現在はいわゆる売り手市場となっている。雇用情勢は大幅に改善しているものの、一方で企業にとっては人材の取り合いになりかねず、人手不足が深刻化しつつある。

 上記2点のような労働人口の減少や採用競争の激化が求人難を助長し、深刻な問題として頭を抱える中小企業が増えているのだ。
 ここ数年、求人難を解消するために新たな採用手法が注目され始めている。それは、「リファラル採用」である。リファラル採用とは、社内の従業員から紹介してもらった友人や知人などを対象に採用選考を行う手法である。2018年6月に上場を果たした株式会社メルカリも、リファラル採用を活用している企業の1つである。

 この手法が大企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業から注目される理由は、求人媒体の掲載や人材紹介会社を通しての採用方法と比較して、低コストで質の高い人材を確保でき、人材の定着率も高いためである。
 しかし、リファラル採用を導入する際には注意すべき点もある。リファラル採用のメリットとデメリットを正しく理解し、ぜひ優秀な人材獲得のツールとして導入してほしい。

【リファラル採用のメリットとデメリットを押さえ、自社にあった人材確保を目指す!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士

内田 喬也

2018年6月に中小企業診断士登録。会計事務所に所属し、経営コンサルタントとして中小企業を支援している。かつては中小の印刷会社に勤務し、品質管理・ISO事務局・工場長など、製造現場を経験する。現在は、製造で培ってきた知識を活かした、ものづくり支援・組織運営支援などを提供している。

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生産工学を活用した生産性向上

管理者、リーダー育成

販売促進・販路開拓

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