採用の常識が変わる!「リファラル採用」で質の高い人材確保を 2 ~導入検討編~

執筆者:内田 喬也

更新日:2018年12月27日

メリット・デメリットを正しく把握

(1の続き)
 本稿では、リファラル採用のメリットとデメリットについて説明する。メリットは以下の3点があげられる。

(1)採用後の定着率が高い
 リファラル採用の場合、企業の社風を理解している従業員が自身の友人や知人といった個々のネットワークを通じて候補者を募るため、従来の採用と比較してミスマッチによる退職の割合が低い傾向にある。また、入社後に問題が起きても、紹介した従業員が悩みの相談を受けたりフォローしたりすることができるため、職場での早期定着も期待できる。

(2)専門性の高い人材確保ができる
 リファラル採用の場合、従業員と似た経歴・スキルを持った友人や知人などにアプローチをすることができる。一般的な求人方法と比較して、効率よく専門性の高い人材確保が可能である。

(3)採用コストを削減できる
 リファラル採用の場合、従来の採用活動で発生していた説明会の会場費や求人広告の掲載費、エージェントへの依頼費用などが発生せず、従業員へのインセンティブなどのみで済むので、低コストで採用活動することが可能である。

 一方で、上記のようなメリットに対してデメリットもいくつかある。
(1)採用トラブル時における人間関係の悪化
 万が一、企業の採用担当が従業員から紹介された友人や知人を不採用にした場合、企業側と従業員の関係が悪化してしまう可能性がある。

(2)似たタイプの人が集まりやすい
 リファラル採用は、従業員の友人や知人を採用するため、近い年代・同じスキルや価値観を持った人材が集まる傾向にある。近い価値観を持つ人材の採用を続けることによって、集団浅慮(グループシンク)※1に陥り組織の意思決定に影響が出る可能性がある。採用担当は、入社後の影響も考慮しながら人材配置などを検討する必要がある。

(3)紹介者の退職によるモチベーション低下
 リファラル採用は、紹介者と一緒に仕事をしたいために入社する従業員が大半を占めている。万が一、紹介者である従業員が退職した場合、紹介されて入社した従業員のモチベーションが低下してしまうリスクがある。リファラル採用した社員の長期定着率を上げるためにも、既存の従業員のケアやマネジメントも必要である。

 このように、リファラル採用のメリットやデメリットを正しく理解した上で、導入を検討してほしい。

※1集団浅慮(グループシンク):集団のメンバーが意見の統一に熱心になることによって、多様な行動の評価や少数派の意見の表出が妨げられる現象。

【導入に向け、具体的な手順や成果を得た企業事例を紹介します!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士

内田 喬也

2018年6月に中小企業診断士登録。会計事務所に所属し、経営コンサルタントとして中小企業を支援している。かつては中小の印刷会社に勤務し、品質管理・ISO事務局・工場長など、製造現場を経験する。現在は、製造で培ってきた知識を活かした、ものづくり支援・組織運営支援などを提供している。

得意分野

生産工学を活用した生産性向上

管理者、リーダー育成

販売促進・販路開拓

IT活用

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