圧倒的なスピードで成果を出す、新規事業のはじめ方 2 ~3つのステップ編~

執筆者:東 隆志

更新日:2018年10月03日

構築・計測・学習のサイクル

(1の続き)
 リーン・スタートアップとは「構築」「計測」「学習」の3つを短期間で繰り返すプロジェクト手法である。リーン・スタートアップの具体的な進め方を以下に説明する。

(1)構築
 「ターゲットの顧客は、このような新しい製品を必要としている」という仮説があるとする。その仮説は、実際に製品を販売して顧客から良い反応が得られるまで、正しいと証明されることはない。そのため、製品のアイデアを練ったら、その製品をなるべく時間とコストをかけないで開発することがリーン・スタートアップの特徴である。リーン・スタートアップでは、この時に開発される製品のことを、MVP(実用最小限の製品=Minimum Viable Product)と呼んでいる。
 MVPは「構築」「計測」「学習」のサイクルを回せるレベルの製品とし、最小限の労力と時間で開発することがポイントである。

(2)計測
 開発したMVPを、アーリーアダプター(初期採用者)という流行に敏感で自ら情報収拾を行っている人々に提供し、実際に活用してもらい、顧客にとってどれくらいの価値があるのかを計測する。

(3)学習
 アーリーアダプターの反応を見てMVPの改良を行い、一般顧客に受け入れてもらえそうなものに再構築する。場合によっては、全く良い反応が得られないこともあるかもしれない。その場合は、最初の仮説が誤っているという判断をすることができ、仮説そのものを見直して方向転換をする必要がある。

 リーン・スタートアップを利用した国内での代表的な事例は、グルメサイトの「食べログ」である。当初はグルメ本の情報をもとにした手入力のデータベースであった。当時は、ユーザー数が100人にも満たなかったが、その後、改善要望の掲示板からフィードバックを得て改善を繰り返し、現在のように国内では代表的なグルメサイトへと成長している。

 このように、リーン・スタートアップは「構築」「計測」「学習」のサイクルを高速回転させて成功に近づけるものである。

【誰でも実践することができる手法に取り組もう!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士、パーソナルベスト株式会社 代表取締役

東 隆志

大学卒業後の19年間はIT企業の営業職を務める。父親が経営する不動産業の会社を承継するために退職する。その後、不動産や会社経営に興味を持ち宅地建物取引士や中小企業診断士の資格を取得。現在は経営者・経営コンサルタントとして活躍している。

得意分野

不動産経営支援

創業支援

事業承継支援

営業・販売支援

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