中途入社者を早期に戦力化させる方法 3 ~取組事例編~

執筆者:水戸 脩平

更新日:2019年01月16日

先輩が応談し、解決まで伴走する

(2の続き)
 中途入社者を会社に定着させ、早期に戦力化させるためには、どのような方法があるのか。筆者が所属するA社(大手広告業)では、中途入社者や異動などの環境変化があった社員に対し、先輩社員が半年間フォローする「メンター制度」を実施している。

 同制度では、経歴や担当業務が近い、少し年上で社歴の長い社員をメンターとして付け、定期的に面談を行う。メンターに相談することで、業務面の悩みはもちろん、プライベートの悩みも話し合うことができるため、同制度は中途入社者に高評価を得ている。
 メンターとなる人は、中途入社者の悩みを傾聴し、伴走しながら解決する姿勢が求められているため、A社では同制度の開始時にメンターへの教育を実施した。

 大企業だけでなく中小企業でも、中途入社者の早期の戦力化に向けた取組を実践している事例がある。B社(建設業・商社)では、中途入社者が自社の職場環境や働き方に慣れることができず、定着しないケースが多かった。
 そこでB社では専門性を評価し、即戦力として採用した中途入社者に対し、メンターや同年代の社員を紹介することで、人的ネットワークの形成を支援した。その結果、自社の働き方や職場環境などをよく理解し、長く定着し活躍してくれる中途入社者が増加した。

 A社およびB社の事例のように、先輩社員が相談に乗ったり、人的ネットワークを形成したりすることによって、中途入社者の「孤独感」や「焦燥感」を払拭し、心理的安全性の高い環境の中で自己効力感を持って働けるようになる。社長や上司に当たる人は、中途入社者に近い将来の成果だけを求めず、心から向き合い、本人を「温かく見守っている」「理解しようとしている」姿勢を見せることが重要である。

 中小企業にとって、中途入社者の採用は今後も必要性を増すものと想定される。その状況下では、「中途入社者を早期に戦力化し、業績を伸ばす」という正のスパイラルを創り出す必要がある。今回のコラムを、中途入社者に向き合う姿勢や仕組み、制度を整えていくための参考としていただきたい。

この記事の専門家

中小企業診断士・融資コンサルタント

水戸 脩平

早稲田大学卒業後、金融機関(コンサルティング)、ITベンダー(経理・営業)を経て、広告会社で経営管理・組織活性化に従事。2012年中小企業診断士合格後、資金調達支援(融資・補助金等)および創業・起業支援を中心に活動中。

得意分野

資金調達支援

創業・起業支援

事業計画書作成支援

組織活性化支援(人材育成等)

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