自前で開催可能!「街バル」を活用した飲食店のファンづくり 2 ~バルの実践事例編~

執筆者:水戸 脩平

更新日:2019年03月13日

東日本大震災からの復興イベントに

(1の続き)
 本稿では、街バルを有効に活用し、ファン作り・地域活性化につなげている事例を紹介する。

 宮城県気仙沼市では、街バル「気仙沼バル」を2013年4月から毎年1回ペースで開催している。気仙沼市は東日本大震災で甚大な被害を受け、一部店舗は仮設商店街で営業を再開したが、震災から2年後の2013年にはメディア報道や観光客が減少していた。

 そこで各店舗の新規顧客の獲得と魚介類を中心とした「食の街」気仙沼のPRを目的として、3ヶ所の仮設商店街と気仙沼市・気仙沼商工会議所などの公的機関が連携し、筆者を含む中小企業診断士の助言を元に、2013年4月に「気仙沼バル(第1回)」を開催した。参加店舗は気仙沼産の食材を活用したフードとドリンクをセットで「バルメニュー」として提供し、参加者は1枚のチケットで3つの店舗を飲み歩き・食べ歩きできるイベントである。

 第1回は約450人が参加した。すると、参加店舗の約96%が新規顧客の集客(ファン・リピーター獲得)に効果があったと回答した。参加者からも「楽しい」「また行きたい」などの声が寄せられ、参加した気仙沼市民の約98%が仮設商店街・店舗を今後も利用したいと回答するなど、大成功となった。

 その後も「気仙沼バル」は2018年までに計7回開催され、最大で60店舗、1,039人が参加するイベントとして成長し、定番化している。バル終了後の1週間は、参加飲食店でチケットを使用できる「後バル」やライブ・手品などの取組も行い、物販店にも参加してもらうことで、多くの気仙沼市民に楽しまれている。

 東日本大震災からの復興が進んできた現在では、気仙沼バルの開催目的が復興から地域活性化にシフトしている。また、仮設商店街の「常設化」に伴い、店舗が気仙沼市内全域に広がったため、仮設商店街の飲食店のみではなく、気仙沼市内全域を連携させた「広域型」のイベントとして運営されている。

 気仙沼バルは、2019年7月5・6日にも8回目(「気仙沼バル2019夏」(仮称))の開催を予定している。

【気仙沼市を例に街バルに取り組もう!取り組む上でのポイントを紹介】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士・融資コンサルタント

水戸 脩平

早稲田大学卒業後、金融機関(コンサルティング)、ITベンダー(経理・営業)を経て、広告会社で経営管理・組織活性化に従事。2012年中小企業診断士合格後、資金調達支援(融資・補助金等)および創業・起業支援を中心に活動中。

得意分野

資金調達支援

創業・起業支援

事業計画書作成支援

組織活性化支援(人材育成等)

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