IoTを効果的に導入し、経営課題の解決を図る! 2 ~取組のポイント編~

執筆者:渡邊 一弘

更新日:2019年02月15日

経営者が取り組むべき3つのポイント

(1の続き)
 本稿では、IoTを導入するために経営者が取り組むべきポイントを以下に説明する。

(1)経営課題を深掘りし具体化する
 最初に取り組むべきことは、自社が解決すべき経営課題と導入目的を明確にすることである。これをしないままIoTを導入すると、導入そのものが失敗に終わるか、導入しても利用されないということになりがちである。さらには、一般論的な経営課題ではなく、「カイゼン」施策につながる課題を深掘りして具体化することが必要である。

 製造業であれば、売上増、在庫削減、生産性向上、コスト削減、品質向上などはどの企業でも、いつの時代でも経営課題となる。しかし、この一般論的な課題を「解決すべき課題」として捉えていてはIoTの導入を前に進めることはできない。「具体的に何をどうしたいのか」を深掘りする必要がある。前稿の成功事例では、生産設備停止の時間および原因の分析や、各工程の状況に合わせた電気炉の細かな温度設定を可能とすることを具体的な課題とし、解決に取り組んだ。

(2)IoTを知る
 具体的な課題を抽出したら、次にその解決方法を検討する。手段としてIoTが効果的であれば導入するし、他の手段でも解決できるのかを検討する。他社の成功事例を知ることは重要であるが、自社と他社では設備やその使用環境が異なるため、他社の事例をそのまま適用しても効果がでるとは限らない。他社の事例はあくまで参考とすべきである。
 そして、現在のIoT技術で何ができて何ができないのかを知る必要がある。経営者自らがセミナーや研究会などに積極的に参加するとともに、インターネットや書籍で情報収集することが必要である。なお、実行段階における現場のリーダー候補を決めてセミナーや研究会などに参加させて、自社内に知識を蓄積することも効果的である。

(3)経営者のリーダーシップを発揮する
 IoTの導入を成功させるには、経営者の強力なリーダーシップが必要である。IoTを導入すると、これまでの作業方法や手順を大きく変えることになる。人は変化に対し抵抗するものであり、現場の抵抗を抑えて導入を進めるためには、経営者の強力なリーダーシップが必要である。解決すべき経営課題と、それが解決された時の自社の姿を経営者自らが従業員に説明して、協力を得る必要がある。また、導入には多かれ少なかれ投資が必要であり、投資を決定できるのは経営者だけである。

【IoTの導入に活用できる支援施策を紹介!】に続く

この記事の専門家

中小企業診断士、第一種情報処理技術者

渡邊 一弘

大手総合電機メーカーにて通信ネットワークシステムの開発に従事し、現在は業務プロセスの見える化とITを活用した業務改善支援に従事している。製造業のIT活用による生産性向上および事業戦略策定と実行段階でのプロジェクトマネージメント支援を得意とする。健康経営アドバイザーとしても活動中。

得意分野

IT活用による生産性向上

事業戦略策定、事業計画作成

業務プロセスの見える化と改善

健康経営導入

ミラサポおすすめコンテンツ

サービスを利用する
補助金など支援情報
無料派遣専門家
地域プラットフォーム
専門家派遣・電子申請のご利用は、こちらより企業IDをご登録下さい
ビジネスを創造する
ビジネス創造コミュニティ
業務「アプリ」マーケット
ミラサポビジネスプロジェクト/アワード
補助金・助成金ヘッドライン
軽減税率対策補助金
受動喫煙防止対策補助金
IT導入補助金
やってみるもんです。中小企業も!働き方改革
ミラサポ活用術
ページトップに戻る