ビジネス心理学の勘所 vol.3 ~「やる気」を生む心理メカニズム 01~

執筆者:榎本 博明

更新日:2019年08月01日

自分自身のやる気を高めるコツ

自分は正当に評価されていない。そんな思いがあると、どうしてもやる気が失せます。でも、実際多くの職場には人事評価に対する不満が渦巻いています。これでは組織としても大きな損失ですし、本人も気持ちよく働くことができません。

多くの人が人事評価に不満をもつ最大の要因は、「ポジティブイリュージョン」です。心理学の調査によれば、さまざまな能力や望ましい性質について、7割ないし8割の人が自分は平均以上と答えています。これは統計的にあり得ない数字ですが、それほどまでに私たちは自分を過大評価しているのです。ゆえに、たとえ正当な評価だったとしても、多くの人は不満をもつのだということを知っておく必要があります。

ただし、上司との折り合いが悪いなど、実際に正当に評価してもらえない場合もあります。そんなときもやる気を燃やし続けるには、外的報酬と内的報酬の使い分けが有効です。外的報酬とは、給料や地位など他者から与えられる報酬です。内的報酬とは、熟達感、達成感、充実感、使命感など自分の内側から込み上げてくる報酬です。
 
頑張っても評価されない、あるいは不景気ゆえに昇給や昇進が望めない、そんな状況でも仕事に熱心に取り組むコツは、内的報酬を意識することです。できるようになったことに目を向ける。やり遂げたという実感を大切にする。自分の仕事がどのように社会の役に立っているのかに目を向ける。そんなふうに内的報酬を意識することで、やる気が持続します。ときには辛かった仕事が楽しくなることさえあります。

(つづく)

この記事の専門家

MP人間科学研究所代表

榎本博明

心理学博士。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て現在、MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした企業研修や教育講演を行う。『仕事で使える心理学』『モチベーションの新法則』『ビジネス心理学100本ノック』『心を強くするストレスマネジメント』以上、日経文庫、『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、『「やりたい仕事」病』日経プレミアシリーズなど多数。

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