ビジネス心理学の勘所 vol.9 ~若者のやる気を刺激するには 01~

執筆者:榎本 博明

更新日:2019年10月24日

成長へのこだわり

最近の若者がよく口にするのが、「成長したい」「成長できるような仕事がしたい」といった言葉です。転職動機としても、「このまま今の職場にいても、成長できるような気がしない」というようなことをよく口にします。給料や勤務条件などに不満はなくても、「もっと自分が成長できるような仕事に就きたい」と言います。つい先頃ある就職情報会社が発表した、今春就職予定の大学生の入社先を確定した決め手も、「自分の成長が期待できる」が1位となっています。

そうした現象の背景として、自己実現を目指そうといったメッセージが世の中に溢れているということがあります。私は、それは理不尽な搾取の温床となる危険を秘めているとみており、『自己実現という罠』(平凡社新書)で警鐘を鳴らしていますが、ここでは話を先に進めましょう。いずれにしても、金銭報酬や地位報酬といったかつてのモチベーション要因が効力をもちにくくなった今日、成長欲求の充足が最も重要なモチベーション要因として浮上しているわけです。

ここに、若者のやる気を刺激するためのヒントがあります。自分が成長できると感じられるように導くことです。では、どんなときに自分の成長を実感できるでしょうか。典型的なケースをあげてみましょう。

①できないことができるようになったとき
②できること、わかることが増えていくとき
③難しい課題をこなせるようになったとき
④上司や先輩からほめられたとき
⑤責任ある仕事を任されるようになったとき

(つづく)

この記事の専門家

MP人間科学研究所代表

榎本博明

心理学博士。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て現在、MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした企業研修や教育講演を行う。『仕事で使える心理学』『モチベーションの新法則』『ビジネス心理学100本ノック』『心を強くするストレスマネジメント』以上、日経文庫、『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、『「やりたい仕事」病』日経プレミアシリーズなど多数。

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