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アワード受賞企業に学ぼう!リーディング企業ピックアップ Vol.2

おもてなし経営企業選選出 中小企業IT経営力大賞認定 グッドカンパニー大賞優秀企業賞

株式会社伍魚福(ごぎょふく)

技術革新や経営革新を行い、社会に影響を与えている中小企業として賞を受賞している優良企業のなかから、注目企業をピックアップ。 今回は、「おもてなし経営企業選」で選出された「株式会社伍魚福(ごぎょふく)」をご紹介します。おもてなし経営の優良企業でもあり、かつIT経営力大賞認定企業でもあるリーディング企業の積極的な取り組みの実態に迫ります。

今回の注目企業はこちら

株式会社伍魚福(ごぎょふく)

  • ■所在地:兵庫県神戸市長田区野田町8-5-14
  • ■資本金:1,000万円
  • ■従業員数:正規42名、パート・アルバイトなど8名

受賞ヒストリー

  • 2010年 IT経営力大賞 IT経営実践認定企業
  • 2011年 グッドカンパニー大賞優秀企業賞
  • 2013年 おもてなし経営企業選

企業概要

株式会社伍魚福は、高級珍味の製造および卸売業を行っています。神戸と東京に物流倉庫を設け、日本全国に当日午前発注分を翌日着で発送しています。取扱いアイテム数は、原料、スポット商品、合わせて常時400アイテム以上となっており、賞味期限の1/3以内に出荷を完了させています。冷蔵状態で入荷したものを、冷凍保存することなくそのまま出荷することで、鮮度、おいしさを保持しており、アイテム数の多さとともに同社の優位性となっています。

従業員発の150文字の情報発信から始まる提案と業務改善

株式会社伍魚福(ごぎょふく)は、高級珍味製造卸として、創業から一貫して「伍魚福の商品は高くてもおいしい」というブランドイメージを築き上げてきました。その商品開発やマーケティングに特化し、全国の協力工場とともに全社員のアイデアを生かし多種類の製品を生産する企業姿勢により、グッドカンパニー大賞をはじめ、多くの賞で認められています。
素材を極め、加工を極め、安心と安全、そしてデザインを極め、「おもしろい」商品をつくり、さらに売り場での品揃えを極め、お酒と一緒に売ることを極め、顧客に価値を伝える工夫を極め「おもしろい」売り場をつくる。この循環こそが、伍魚福が考える「エンターテイニング」スパイラルです。
こうした、理念経営を従業員で共有するための仕組みが「TEAM GOGYOFUKU 提報」。従業員が現場で気付いたことを、毎日150文字以内で社長に提出するものです。パソコンで打ち込む形式で、社長は必ずコメントを返信しますが、その際、従業員が提出した「気づき」に関係のある部署には、提報を送信して共有し、社内全体の改善につなげています。
このほかにも、「ヒット商品提案制度」や「プレゼン大会」など、従業員の経営参画の機会をつくっています。これは、社内で部署間を越えたチームを作り、過去の商品開発案から、ぜひこれを売りたいという一押し商品をプレゼンするという取り組み。商品内容、プレゼン内容を踏まえ、投票により、復活案が決まります。
能力開発のスローガンでもある「珍味を極める」=「珍極」をプリントしたおそろいのジャンパーに愛着を持って働く従業員が、伍魚福の原動力となり、スパイラルを持続&増幅させているといえるでしょう。

従業員発の150文字の情報発信から始まる提案と業務改善

「伍魚福コトPOP研究所」、
イベント開催でお客さまに
付加価値を提供

売り場を極めるための取り組みとして、「コトPOP」の研究を実施。これは顧客に「商品を買う理由」を伝えるツールですが、社内に「伍魚福コトPOP研究所」を設立する熱の入れよう。顧客にとって、「価格」は商品購入を判断する重要な要素の一つではありますが、「価格を安くしなければ商品が売れないというのは自分たちの思い込みではないか」と考え、「価格以外の買う理由」を伝え始めました。「コトPOP」のサイズは売り場によってさまざまですが、顧客が思わず足を止めるようなキャッチコピーを心掛けているとのこと。ターゲットとなる顧客に合わせて、文字の雰囲気も変えています。売り場での実践のほか、近年では卸し先の顧客をはじめ一般企業向けにもコトPOPセミナーを開催し、好評を得ています。
また、神戸の春の風物詩「いかなごのくぎ煮」コンテストは、開催して12年。一般からオリジナルレシピを募り、伍魚福賞は数量限定で商品化し、JR新神戸駅などで開催する「くぎ煮フェア」で試食販売を実施してきました。2012年度にはくぎ煮についての思いを募集するというユニークな賞「いかなごくぎ煮文学賞」を創設。1回目にして1,031通もの応募がありました。

「伍魚福コトPOP研究所」、

IT経営推進により
効率的な在庫管理を実現

高級珍味製造卸である伍魚福は、他社との差別化のため、15年ほど前から賞味期限40日程度と通常の珍味に比べて短い「チルド珍味」に販売の重点を置くようになりました。しかしチルド珍味は賞味期限管理が厳しく、期限超過による廃棄ロスを恐れたことにより欠品率の増加を招き、ビジネスの機会損失が多発するようになっていました。このため、適正な在庫、発注、受注管理のしくみを構築することが重要な経営課題となっていました。
そこで、単品管理をできるITシステムを新たに構築し、商品在庫を「数量」で管理するのではなく、「在庫残日数」で管理する方法に切り替えました。これにより、欠品率が2.1%から0.4%に改善し、IT導入以前に100万円以上あった月間廃棄ロス金額が、10万円以下になるなど「新鮮な商品=在庫を多くもたない」という形が定着しました。また協力工場への発注システムも好評で、優先取引先として良好な関係を築いています。同社ではシステム設計を社内で、基幹システムのカスタマイズを外注する方式により低コストで計画を実現しました。

IT経営推進により効率的な在庫管理を実現

●「株式会社伍魚福」からここを学ぼう!●

POINT 1
日本全国をマーケットとした、宅配サービスを利用した無店舗型新ビジネスモデルを創出
POINT 2
サービスを一元管理する「電子カルテシステム」による、事業の全体最適化及び可視化で、人材を人財に(能力の最大化)する仕組みを構築
POINT 3
「電子カルテシステム」から発展する、顧客満足・社員満足向上を実現するためのオプション機能

いかがでしょうか?株式会社伍魚福は、単に珍味を製造・販売するのではなく、珍味を通してお客さまに"おもしろさ"を提供しているといってもいいでしょう。従業員全員が経営理念を共有し、経営に参画できる環境づくりとともに、商品やアイデアの素晴らしさを活かせるよう、ITシステムでのバックアップもしっかり取り組んでいる点は、多くの中小企業・小規模事業者のお手本となるのではないでしょうか。

今回取り上げた賞はこちら

グッドカンパニー大賞

全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を上げている企業を選んで贈られる、 わが国でも最も歴史と実績のある中小企業のための賞です。(掲載年度:平成20年度~平成24年度)

IT経営力大賞

経済産業省が関係機関の共催・協力のもとに主催する平成19年度に創設された表彰制度です。優れたIT経営を実現し、 かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となるような中小企業や組織に贈られます。

おもてなし経営企業選

「1.従業員の意欲と能力を最大限に引き出し、2.地域・社会との関わりを大切にしながら、3.顧客に対して高付加価値・差別化サービスを提供する経営」を実践する企業を「おもてなし経営企業」として選出し、経営改革のヒントとして紹介しています。

技術革新や経営革新を行い、社会に影響を与えている中小企業が全国に数多く存在しています。
ミラサポでは、表彰された優良企業をご紹介していますので、みなさまの経営の参考事例としてご覧ください。

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