自社製品をつくりメーカーになる。そんな思いから小水力発電装置の開発をスタートした角野製作所(岐阜県恵那市、角野秀哉社長)。同社にとっては、これが初めての再生可能エネルギー分野での取り組みだった。開発当初は右も左もわからなかったが、さまざまな人と縁を結んで協力を得ながら懸命に取り組みを進めた。
そしてこのほど、毎秒100リットルの水量があれば、家一軒分の使用電力量を賄える小水力発電装置を開発し、2017年12月に実証実験に着手。今後、国内や海外(ミャンマー)での本格展開を視野に入れている。

角野さんは語る
小水力発電装置でアドバイスを受けた先生たちにこう言われたんです。「発展途上国では電気がなく、ろうそく1本で勉強している子どもたちがいる。そんな子どもたちにもっと勉強しやすい環境をつくってあげられれば、将来、その国に大きな成長をもたらしてくれるはず」。その言葉に触発されて、この装置を海外に持って行こうと決めました。