「伝統技術の挑戦」

経済産業省は、平成25年12月に、革新的な製品開発、サービスの創造や地域貢献・地域経済の活性化など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者の取組事例として「がんばる中小企業・小規模事業者300社」を選定しました。
平成26年3月3日・4日には、その取組事例の展示や受賞企業の表彰を行う「がんばる中小企業・小規模事業者・商店街フォーラム」を開催。フォーラムに参加した「がんばる中小企業・小規模事業者」の中から、いくつかのテーマで、「シャチョ★コレ」で取り上げます。
今回登場するのは、ものづくりの伝統技術を継承しながら、新しいことにも挑戦している人たち。伝統を、今の時代にマッチした形で活かすために、新たな取り組みを始めています。




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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「200年たった今も技術が通用し続け、
世界的にも注目されていると感じた時です 」

株式会社玉川堂 代表取締役 7代目
玉川 基行さん

伝統的な茶器などに加え、洗練されたデザインのコーヒーポットやワインクーラーなども製作し、世界主要都市で販売

1816年創業。「鎚起(ついき)銅器」は、銅の板を金鎚で打ち起こしながら器を作る伝統工芸品。しかし、現代のライフスタイルに合わせ、コーヒーやワイン関連の製品も積極的に商品化。今では海外での売上が25%以上を占める。「近々、東京・青山に直営店をオープンさせ、鎚起銅器のよさを、直接、お客様にお伝えしながら販売したいと計画中です」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「熟練した職人の技を見た時! 受け継がれた伝統ですから」

有限会社二唐刃物鍛造所 8代目
吉澤 剛さん

実用性と美しい刃紋のデザイン性が海外でも評価された「暗紋」シリーズの柳刃包丁

津軽藩から作刀を拝命し、刃物作りの伝統を受け継ぐこと350年。和包丁を中心に手打ち刃物をオーダーメイド。切れ味や耐久性はもちろん、独自の技法で鉄と鋼を幾重にも重ね、磨き上げて作る刃紋も美しい。海外の見本市での評価も高く、海外にも販路を拡大中。「国内外で長く愛用してもらえるものを作っていきたいですね」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「海外のバイヤーに『最高の品質だ!』と絶賛された時ですね」

西山産業開発株式会社 代表取締役専務
西山 博之さん

「牛首紬」は、パリ・オートクチュール・コレクションで洋服生地として採用された

石川県の伝統工芸として800年以上の歴史がある「牛首紬」。一度は途切れかけた伝統を復興させ、着物の生地としてだけでなく、洋服の高級生地としてヨーロッパへ売り込み、活路を見出した。海外のバイヤーにも「さわればわかる。最高の生地だ!」と褒められ、「糸を紡ぎ、織る伝統技術の素晴らしさを再確認できました」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「思わぬところで、父や祖父の昔の仕事に出会った時です!」

有限会社大川原染色本舗 代表取締役 7代目
大川原 誠人さん

讃岐のり染めの技法で、伝統的な牡丹の図柄を大胆に染めたトートバッグ

1804年に創業し、伝統的染色手法「讃岐のり染」を200年以上にわたり継承。獅子舞のゆたんや神社ののぼり、大漁旗など、地域文化に根ざした染め物を製作する一方で、伝統柄を現代的にアレンジしたトートバッグやミニ風呂敷などを考案。「地域の伝統文化を現代の日常生活の中で活かせるものづくりにも挑戦しています」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「道具も技法も100年前と変わらないことに気づいた時!」

株式会社漆琳堂 8代目
内田 徹さん

オリジナルブランド「お椀やうちだ」として商品化したカラフルな色拭き漆椀

伝統工芸の漆塗りを継承し、創業220年余り。漆器が高価な美術工芸品のようになっていくなかで、「毎日の暮らしで使い続けられるデザインと耐久性、手ごろな価格を実現した漆塗りの器を作ろう」と自社ブランドを立ち上げた。「実用性を考えたことで、伝統技術を活かし、顧客のニーズにも合ったものが作れて大成功です」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「美濃和紙が全国の人に知られていると実感した時です」

丸重製紙企業組合 専務理事
辻 晃一さん

高橋理子のデザインを和紙の透かしの技法で表現した『3120』ブランドのノートやメモ

透かし和紙や極薄和紙など、高度な技術を必要とする美濃和紙を生産する機械抄き和紙メーカー。「"美濃と和紙を元気にする"取り組みの一つとして、地元企業と連携し、『3120』というブランドで、ノートなどを商品化しました」。アーティスト高橋理子のデザインを、伝統的な透かしの技法で浮かび上がらせた和紙を提供。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「漆塗りの技術が、最先端技術に応用できた瞬間!」

株式会社下村漆器店 代表取締役社長 4代目
下村 昭夫さん

最先端の加熱カート用食器の開発にも、漆塗りの伝統的多層成膜技術が応用されている。

創業から100年。「漆塗りの伝統技術を受け継ぎながら、新素材、新商品の開発も続けてきました」。漆塗りは1500年の歴史のなかで、性質の違う塗装を何度も重ねることで耐久性を高める多層成膜技術を確立した。「この伝統的な技術は、新素材の耐熱樹脂食器、さらに加熱カート用食器の開発にも応用できました」。

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『"伝統はすごい!"と思うのは、どんな時? 』
「変えてはいけないベースがあるからこそ、
新しいものを積み上げられると知った時でしょうか」

株式会社みゆきやフジモト 代表取締役
藤本 博雄さん

創作こんにゃく「ゆばこん」は、なめらかな口あたりが特徴

父の代でこんにゃく作りの技術を確立。現在は、新しい食感、オリジナリティあふれる色や形のこんにゃくを誕生させている。「原料にこだわり、確かな品質のものしか商品にしないというしっかりしたベースがあるからこそ、ユニークなものにも挑戦できます」。こんにゃくの可能性を追求し、海外にも紹介していきたいという。

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