「世界を目指す開拓者たち」

経済産業省は、平成25年12月に、革新的な製品開発、サービスの創造や地域貢献・地域経済の活性化など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者の取組事例として「がんばる中小企業・小規模事業者300社」を選定しました。
平成26年3月3日・4日には、その取組事例の展示や受賞企業の表彰を行う「がんばる中小企業・小規模事業者・商店街フォーラム」を開催。フォーラムに参加した「がんばる中小企業・小規模事業者」の中から、いくつかのテーマで、「シャチョ★コレ」で取り上げます。
市場は国内だけじゃない!今回は積極的に海外に進出してチャンスをつかむ中小企業の人々をピックアップ。そのチャレンジ精神に大いに刺激されました。




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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「暗黙のルールや『そんなこと言わなくてもわかるでしょ?』は
本当に通用しないんです」

山﨑ダイカスト株式会社 取締役
山﨑 裕子さん

カーナビなどの円盤読み取りなどに使われる精密部品。1ミクロンの狂いも許されない

鋳物を短時間に大量に生産するダイカストの中でも、超精密、高機能、高熱伝導率を誇るアルミダイカストを実現。秋田を拠点にグローバル展開をし、海外でのシェアも大きいが、自動車部品なら開発から参入まで7年かかることもあるという。「単一部品で勝負するのではなく、地域ぐるみでモジュール化し、より高い付加価値を付けています」

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「米国では自動車産業の空洞化が進んでいて
『欲しい部品を作ってくれる企業がない』と言われた」

株式会社ヌカベ 代表取締役社長
西田 則良さん

世界中の自動車メーカーがクライアント。自動車の足回り部品などを現地で作って納入

日本や米国の自動車メーカーなどに高性能な付加価値部品を納入。現在、日本のほか、米国イリノイ州、そして香港を足掛かりにした中国・広東省の三つの拠点を持つ。現地で部品を作るメリットは「関税がかからないこと」。また「国産車は全体の何割かは国産部品であること」といった輸出先の政策下でも有利に働く。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「ベトナムからの研修生が帰国後、
日本で学んだ知識を生かせる職がなかった......」

株式会社ソルテック工業 代表取締役
薛(せつ) 章彦さん

プラントの設備施工は100%オーダーメイド

製鉄、発電、建設などの巨大プラントの設備施工のために、2010年にベトナムへ進出。きっかけは、日本で受け入れていた研修生が帰国し、現地で人材が確保できたこと。毎年100人ずつスタッフを増やし、即戦力となる職人を育てている。ASEANの関税撤廃も視野に、まだインフラが整っていないアジア全域を相手にビジネスを拡大している。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「欧米人、アジア人に関係なく、
パンツに求める機能性は世界共通でした」

株式会社バリュープランニング 代表取締役社長
井元 憲生さん

「B?魔法のパンツ」は香港、シンガポールなどでも大ヒット

20年前からパンツに特化したアパレルメーカー。「ひざ下が長く見える」「ヒップアップ効果がある」と人気の「B-Three(ビースリー)魔法のパンツ」は日本全国の他、香港やシンガポール、台湾にも専門ショップがある。海外進出を押したのは「日本で商品を見た。香港でも売ってほしい」というユーザーの声だった。旅行中に買った欧米人からの評価も高く、引き合いがあるという。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「高級漆器が漆の美しさではなく
『木を薄く削る技術が素晴らしい』と絶賛されることも」

合同会社T.C.I. 研究所代表
西堀 耕太郎さん

一流ブランドから発注がかかった漆器メーカーの木製カップ。漆のニュアンスが縁取りに残る

海外へ進出したい伝統工芸の作家や産地などに、デザイン開発や販路開拓についてアドバイスをするコンサルタント会社。本業は京都の老舗京和傘屋で、代表の西堀さんはその五代目当主。自らが京和傘の技術を活かしてデザイン照明を開発し、海外へ輸出した実績やノウハウがその礎にある。海外のライフスタイルに合わせ、現地ニーズを取り入れた「Next market in」手法で、innovativeな商品を開発し、いかにローカライズできるかが勝負だ。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「世界制覇したチタンフレームでなくても
"鯖江ブランド"はデザイン力で勝負できる 」

株式会社ボストンクラブ 代表取締役
小松原 一身さん

小松原社長も愛用の「JAPONISM」はテンプル部分にネジを使わない特殊構造

福井県鯖江市といえば日本はもちろん、世界でも有名な眼鏡フレームの産地。もともとはデザイナーなどライセンスビジネスが主流だったが、ボストンクラブはオリジナルデザインで勝負。クラシカル・ヴィンテージタイプのフレームをメインに4つのオリジナルブランドでニューヨーク、パリ、ミラノなどで高い評価を得ている。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「『ご飯は白』という固定観念は捨てろ!
オレンジ色の寿司飯がウケる」

株式会社フードランド 代表取締役社長
中村 健二さん

特産のみかんをそのままピュレにし、酵母で発酵させている

みかんを丸ごとピュレにした素材でドレッシングやスイーツなどさまざまな食品を作っている。もともとは、廃棄されていた三ヶ日みかんの規格外サイズや傷ものなどの有効利用から始まったが、「果汁に比べてビタミンCや食物繊維が多いピュレは、健康食材として海外でも注目されているんです」。海外では、寿司飯に使われるケースも。今は需要増で原料のみかんが足りない状況だという。

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『海外で「へぇ!」と驚いたことは?』
「日本酒は、海外ではびっくりするほど飲まれている。
日本酒を使ったカクテルも人気でした」

株式会社西山酒造場 代表取締役社長
西山 周三さん

「小鼓」などの日本酒はスイスや香港など22か国に出荷している

国内で日本酒の愛好者は人口の約8%、しかも市場は縮小傾向にある。兵庫・丹波で160余年の歴史を持つ酒蔵の6代目は考えた。蔵の持つ醸造技術を後世に伝えていくにはどうすべきか。新たに日本酒好きを増やす意味で海外へ目を向けた。また、地元の乳業メーカーとのコラボで麹と乳酸菌のドリンクを開発。鮮度保持の課題はあるが、将来的にはこちらの海外輸出も視野に入れている。

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