Vol.27 ファイナリスト8名が、創業スクールの成果を発表!第1回全国創業スクール選手権開催

ミラサポ総研Vol.20~22でお伝えした平成26年度地域創業促進支援事業『創業スクール』。
『創業スクール』は、地域における創業者数の増加をめざし、創業や起業に必要な財務・会計等の基本的知識の習得から、創業に向けたビジネスプランの作成までの支援を全国的に展開する事業です。
本事業における取り組みの集大成として、全国から選りすぐりのビジネスプランを集め表彰する『第1回全国創業スクール選手権』が平成27年3月9日(月) 、日経カンファレンスルーム(東京都千代田区大手町)にて開催されました。

熱いプレゼンテーションを披露

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全国創業スクール3,219名の受講生から、本コンテストにエントリーされた各創業スクールの代表プランは236件に上りました。その236プランを全国8ブロックに分け書類審査を行い、17名のセミファイナリストに絞り込み、さらに面接審査を経て8名のファイナリストが選出されました。
ファイナリストは決勝大会として『第1回全国創業スクール選手権』に集まり、創業スクールで学び、熟考したビジネスプランを創業へ向けた熱意と共にプレゼンテーションしました。

創業スクール大賞(経済産業大臣賞)は関東Aブロック代表石川 元さん

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メトロ設計株式会社が実施した創業スクール「台東スタートアップ創業スクール」を受講した、関東Aブロック代表の石川 元さんが創業スクール大賞(経済産業大臣賞)を受賞し、山際 大志郎 経済産業副大臣より表彰状が授与されました。
ビジネスプランテーマは「本当に美味しい房総産くじらを独占的に用いた、テイクアウトくじら竜田揚げ&バル」です。
美味しいくじらの竜田揚げテイクアウト&バルの業態での開業を目指し、先日谷根千エリア(文京区から台東区一帯の谷中・根津・千駄木周辺地区)に店舗をオープンさせました。提供する商品には房総産のツチクジラを主に使用し、竜田揚げのテイクアウトやベーコンなどの加工食品販売を行います。ターゲットは谷根千散策客や住民、上野・浅草観光客、くじらを懐かしむ世代としています。
クジラに対する強いこだわりと、水産大学で学んだ知識を活かした取り組みであること、創業に対する力強さが評価されました。昔は身近な食材だったクジラが高級品になり、それをもう一度みんなに食べてもらいたいとの熱意の伝わるプレゼンテーションでした。

~受賞コメント~
FIXME 創業スクールのみなさん、クジラの生産者さん、地域の谷根千のみなさん、そしてやりたいことをやらせてくれる婚約者や家族と、気付けばたくさんの方々からご支援をいただいて、今この場にいます。改めて感謝の意を伝えたいと思います。
今日は一つの通過点で、これから先が大切だと思っています。私はお店を運営していくことだけで、生産者のみなさんのクジラに対する気持ちや頑張りをどれほど真摯に伝えられるのか、今回の受賞に浮かれることなく、これから頑張っていきたいと思います。

特別賞(中小企業庁長官賞)は小松 慶子さんと山本 清美さん

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特別賞(中小企業庁長官賞)は2名が選ばれ、北川 慎介 中小企業庁長官より表彰状が授与されました。
1人目は「地域密着特別賞」として、いわき商工会議所実施の「いわき地域創業スクール」を受講した、北海道・東北ブロック代表の小松 慶子さんです。
ビジネスプランテーマは「コーヒーとケーキを通じて安らぎや人との交流の場を提供する」で、いわき市泉駅前の活性化を目指し、カフェをオープンさせるビジネスプランです。
地域密着のビジネスで、地元である泉駅のSWOT分析、現在、近未来の商圏競合分析をきちんと行った上で、競合との差別化、自身の強みをしっかりと示したことが評価されました。

~受賞コメント~
FIXME 地元にカフェがない中、地元に愛されるカフェを作りたいと思っています。現在、泉駅前は人通りがあるのに、休める場所がありません。そのような場所で、地元の方々が休めて、交流できる場所を提供できることが、微力ながら復興にも通じると思っています。
創業スクールでは様々な年齢層、業種の仲間に出会えました。みなさんのビジネスプランを聞けたことが大きな学びとなり、自身のビジネスに直接的な関係はなくとも、いずれ一緒にできることがたくさんある、発見がたくさんある機会でした。勉強だけでなく、先生や仲間とのつながりができたことに感謝しています。
私も始めたばかりで大きなことは言えませんが、今後創業を目指す方々には、思い立ち、自分がやりたいと思ったならば、まず一歩を踏み出してほしいと思います。踏み出すには勇気が必要ですが一人で抱え込まず、周りに相談してみると良いと思います。その手立ての一つが私のように創業スクールに行くことであると思います。一歩踏み出すことで実現の光が見えてくると思います。


2人目は「体験ツーリズム特別賞」として、伊賀市商工会が実施した「伊賀地域創業スクール2014」受講者、中部・近畿ブロック代表 山本 清美さんです。
ビジネスプランテーマは、「三重県産小麦と伊賀米粉をベースに地場野菜をつかった薪窯ピザの店を中心拠点とした、田舎体験ツーリズム世界の展開」です。
旦那さんと共に現在営んでいる木工房や、子供会でのワークショップ開催、また裏山にあるツリーハウスへの宿泊などを通じて、田舎ツーリズムの体験をしていただくビジネスプランです。
伊賀地域の特産品を活かし、人を呼び込む仕組み作りを行っていることが評価されました。また、活動自体が地域プロデューサーとしての良さを感じさせ、大阪から伊賀へ、別地域から移住した人だからこそ気づく地域の良さをこれからも上手にプロデュースしていってほしいとの期待を、審査委員長が伝えました。

~受賞コメント~
FIXME 地元で野菜を作っている方、地ビールを造っている方など、私の取り組みを後押ししてくださる友人たちに、まずは感謝を伝えたいと思います。私はみんなの代表として、お店をするようなものです。みんなの声に押されて、もうすぐお店をオープンすることができます。
今回のプランは10数年前から「みんなが集まれる拠点ができるといいね」と地域の方々と話し続けていたら、協力者が現れ、創業スクールを紹介してもらい、そこで多くの学びを得て、現実のものとなりました。とにかくやってみたいことは声に出して伝えると、自然と協力者が集まるように思います。
イベントやワークショップを行う場所となり、地元の方も、他地域から来た方も集まれる場に育ち、いずれは伊賀にIターンで住み着いてくれる人が生まれるのが理想のゴールです。

みなさんの存在は「一隅を照らす、これ則ち国の宝なり」

最後に、東京大学 産学連携本部イノベーション推進部長 教授 各務 茂夫審査員長より講評がありました。

~各務審査員長 講評~
FIXME 北川長官からもお話がありましたが、8名は創業スクール受講者の代表です。セミファイナリストからファイナリストとなり、この場所にいらっしゃいました。
彼らをご支援くださった、支援機関のみなさまにも敬意を表したいと思います。

どのプレゼンにも心を打たれました。みなさんのプランはあえて言えば身の丈に合った、独特のこだわりと地域との関係性が深い内容で、感動を呼びました。

アイディアを出すこととアクションを起こすことの間には溝があります。その間を埋める存在として、創業スクールがあったのではないかと思います。この選手権を通じて、創業スクールの持つ意味合いを深く感じることができました。

これから事業を開始すると、様々な問題が起こると思います。
その問題を「パッション」で乗り越えてほしいと思います。「パッション」とは受難のことです。受難であるからには困難があります。みなさんにはその困難を乗り越えるエネルギーがあると思っています。
ぜひ、みなさんにはパッションをもって、困難の峠を超えてほしいと願っています。

みなさんは起業家を示す「アントレプレナー」と言う言葉よりも、最澄の「一隅を照らす、これ則ち国の宝」という言葉がぴったりだと思いました。
ぜひ、国の創業機運の未来を照らす存在になっていただきたいと思います。

~審査員からのコメント~
FIXME 株式会社サキコーポレーション 代表取締役社長
秋山 咲恵氏

今回とても印象的だったのは、ファイナリストのみなさんが創業スクールに参画されたことをきっかけに、創業が自分自身の価値観に基づく人生の選択肢として身近なものになっていったということです。
働き方の選択肢としての創業が広がる時代の予感がします。

FIXME 株式会社ジェイアイエヌ 代表取締役社長
田中 仁氏

創業は社会の成長に大きく寄与します。なぜならば、起業家にはイノベーションを起こし人々の生活を変える力があります。
また、起業家は雇用を創出し、地域に貢献し、社会に安定をもたらします。起業家にはそれだけの影響力と可能性があります。
リスクだけに目を奪われず果敢にチャレンジすることを期待します。

FIXME 日本政策金融公庫 創業支援部ベンチャー支援グループ グループリーダー
永沼 智佳氏

創業スクール選手権では、皆さんの創業に対する"熱"を感じました。
自分の好きなこと、やりたいことがしっかりある。その上で、創業スクールで学んだことがビジネスプランに活かされており、説得力あるものとなっていました。創業スクールで学んだ多くの皆さんが夢を創業というかたちで実現されるのを楽しみにしています。
事業内容に新規性・革新性のある創業期のベンチャー企業を紹介「スタートアップ・カンパニー・ブック」

FIXME 星野リゾート 代表
星野 佳路氏

創業には使命感と経営力の両方が必要です。あるデータによれば、起業後の会社生存率は1年後で40%前後となっています。一方、社会で新しい価値を創ることができるのは民間セクターのみです。事業は継続させることに最も大きな貢献があります。


FIXME 株式会社ファーマーズ・フォレスト 代表取締役社長
松本 謙氏

この度受賞された皆さま誠におめでとうございます。また惜しくも受賞を手にされなかったファイナリストの皆さまも最終決戦までご自身のビジネスプランを熟成したエキサイティングな時間は有意義であったのではないかと思います。挑戦の中にこそ未来があります。またこの場で皆さまとお会いできる事を楽しみにしております。

― 受賞者をはじめとする卒業生たちの創業ストーリーはこちら ―




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