Vol.43 「IT導入補助金」を活用して 今こそ経営力、生産性の向上を!

平成28年度補正予算では、中小企業の経営力強化・生産性向上に向けた取り組みとして、大きく3つのIT導入の支援施策が展開されています。
その1つ「IT導入補助金」について、本事業を担当する経済産業省 商務情報政策局 サービス政策課 宮田 豪課長補佐へ、IT導入補助金の概要や申請フロー、審査項目などについてお伺いしました。
※本記事は平成29年1月30日時点の取材を基に執筆・掲載しています。

複数の課題をIT導入で一気に解決!

ミラサポ事務局:まずは「IT導入補助金」の概要をお知らせくださいますか。

宮田課長補佐: 経営力の向上、生産性の向上にはITツール(ソフトウエア、サービス等)の導入が有効であるとの見解は、これまでの議論で出ていました。そこで今回、経営力や生産性を向上させたい中小企業・小規模事業者のみなさんへ、ITツールを導入することで課題解決を図っていただけるよう、導入にかかる経費の一部を支援いたします。
補助率は導入費の2/3以内、補助金の上限額は100万円、下限額は20万円です。

これまでITツールの導入を考えたことがない、あまりITツールに詳しくない、そうした中小企業・小規模事業者のみなさんにも導入いただけるよう、本事業で導入できるツールは、事前に事務局がヒアリング等を行い、約660のIT導入支援事業者(IT製品やサービスを利用者に販売、導入サポートを行う事業者)が提供する、生産性の向上に寄与すると判断した約3,000のITツールといたしました。
IT導入支援事業者は、ITツールの説明、導入・運用方法などのサポートはもちろん、補助金の交付申請もみなさんの代理で行いますので、ぜひこの機会にITツールの導入をご検討いただき、生産性の向上、業務効率の改善、売上アップに取り組んでいただきたいと考えています。

経営・業務の1機能をIT化しただけでは、生産性の向上は難しいと言われています。よって、複数の課題に対処できるITツールの導入が可能となれば、生産性の向上効果をより高められると考えています。
そこで、今回提供するITツールは、単体機能ではなく、複数機能をパッケージ化したツールをIT導入支援事業に用意してもらいました。
約3,000ツールとかなり多くの選択肢がありますから、「IT導入補助金」ホームページの「【検索】IT導入支援事業者」より【営業エリア(事業を展開している地域:事業所在地)×業種×業務機能範囲(解題や改善したい業務)】で検索を行っていただき、自社に適切なIT導入支援事業者及びITツールを見つけてください。

IT導入支援事業者は、「ITを導入してみたいが、自分たちでも使いこなせるのだろうか」「ITをどうやって使えば生産性が向上するのか」など、みなさんのIT導入・活用における相談相手ともなります。ぜひ検索で絞り込んだIT導入支援事業者へご連絡いただき、このIT導入補助金のことも含めて、ご相談なさってください。

なお一次公募の公募期間は、平成29年1月27日(金)~平成29年2月28日(火)17時までとなります。二次公募の募集開始は3月中を予定しています。日時等の詳細は、今後「IT導入補助金」ホームページでお知らせいたします。

サービス業の「本業」へのIT導入を支援!

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ミラサポ事務局:補助金の交付申請もIT導入支援事業者が行うとのことですが、ITツールを導入したい中小企業事業者・小規模事業者は、どのような行動をとればよいのでしょうか。

宮田課長補佐: 先ほども触れましたが、「IT導入補助金」は中小企業・小規模事業者のみなさんが直接補助金交付の申請を行うのではなく、IT導入支援事業者が申請書の作成をサポートしつつ、事務局への提出を行います。このような申請の方法を、「代理申請」と呼んでいます。

申請に向けてみなさんに行っていただく最初の行動には、大きく2通りあると思います。

まず1つめは、自社で事業計画からITの導入内容、目的を考えられる方へ向けたスタート方法です。
事業計画書を基に、自社はどのように経営を行ってきたか、自社の強み・弱みはどこにあるのか、今後どのように事業を展開していきたいのかを確認していただき、その上でどの部分にITを導入し生産性を向上させるのか、なぜITを導入するのかなど、導入の目的を考えていただきます。
そして、その目的に最適なITツールを提供する「【検索】IT導入支援事業者」を検索し、導かれたIT導入支援事業者へ問い合わせを行ってください。

2つめは、経営や業務のどの部分を改善すると生産性が向上するのか、自社で判断することが難しい方へ向けたスタート方法です。
この場合、「【検索】IT導入支援事業者」で、自社の【営業エリア(事業を展開している地域:事業所在地)×業種】を選択し、【業務機能範囲】は該当しそうな項目すべてにチェックをしてから検索をかけ、相談相手となるIT導入支援事業者を見つけていただき、ITの導入にかかる相談に加えて、経営に関する相談を行ってください。
その相談内容等によっては、IT導入支援事業者自身が対応する場合もあれば、「専門家派遣」を通じてよろず支援拠点等に属する経営に関する専門家に経営相談を行っていただくこととなります。
専門家派遣の具体的な活用方法や支援内容について、今後このミラサポでお伝えしますので、お待ちください。

その後は、IT導入支援事業者が課題にあったITツールのご提案・ご説明を行い、お見積りを提出いたします。導入を決断されましたら、IT導入支援事業者に代理申請を依頼し、申請に必要な会社情報等をお伝えください。申請にあたり業務効率化等の目標を設定し、事業計画書(申請様式)を作成しなければなりませんが、ご提案したツールの効果を踏まえて、IT導入支援事業者が作成をサポートします。

繰り返しになりますが、申請書類の作成や提出はIT導入支援事業者が行いますので、申請の負担は、他の補助金と比べ少ないものと考えています。
これまで「申請書類の作成や手続き等がよくわからない」、といったことで補助金の申請を躊躇していたみなさんにも、ぜひこの機会にご検討いただきたいと思います。

IT導入補助金の事業に関するお問い合わせは「サービス等生産性向上IT導入支援事業 コールセンター」でお受けいたします。
*電話番号:0570-013-330  受付時間 9:30~17:30(土・日・祝除く)

自社の経営分析から<br />将来計画に合致した最適なツール選定を!

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ミラサポ事務局:最後に、どのような視点で審査されるのか教えてくださいますか。

宮田課長補佐:まず事業計画書から
・自社の経営分析をしっかり行い、経営改善に向けた具体的な問題意識・課題を持っているか
・その課題に対して将来どう解決させるべきか、将来の計画が検討されているか
・自社の状況や課題、将来の計画に対して、適切なITツールを選択しているか
・事業計画書の作成やITツールの適切な選択など「専門家」に支援・確認してもらっているか
こちらの内容を確認します。

この「専門家」とは、IT導入支援事業者の社内でITコンサルティングを行う方々、または、よろず支援拠点や地域プラットフォーム、ミラサポの「専門家派遣」に在籍するIT関連の専門家のことを言います。

さらに、生産性を向上させる取り組みへ積極的にかかわっているかを確認するために
・「おもてなし規格認証 2017」(紅、金、紺、紫認証の いずれか)を取得しているか
・「中小企業等経営強化法」に基づく経営力向上計画の認定を受けているか(補助金の額が 80 万円以上の場合のみ)
こちらも確認いたします。

「おもてなし規格認証 2017」を取得している場合には、交付申請時に発番された「登録番号」を記載してください。経営力向上計画の認定取得をされている場合には、認定番号を記載し、認定証を提出してください。

最後に注意事項ですが、補助事業者(法人単位)での申請のみが補助対象となり、支社や支店単位からの個別申請は受け付けておりませんので、ご注意ください。
また、採択されましたらITツールを導入したことで生産性の向上が図れているか、2021年3月まで継続して事務局へ報告を行っていただきます。この報告もIT導入支援事業者を通じて行われますので、IT導入支援事業者へ必要な情報を報告、提供していただきます。

今回の補助事業では、複数機能をパッケージ化したITツールをご用意し、事業計画書の作成から申請、導入・運用、結果報告まで、IT導入支援事業者が全面サポートいたします。
これまでIT化を検討されなかった、補助金の活用を検討されてこなかった中小企業・小規模事業者のみなさんにこそ、ご活用いただきたいと思います。
たくさんのご応募、お待ちしています。




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