Vol.45 あなたにぴったりの「IT」がきっと見つかる!「プラスITフェア」開催!!

「平成28年度経営力向上・IT基盤整備事業」では、中小企業の経営力強化・生産性向上に向けた取り組みとして、様々なIT導入の支援施策が展開されています。
その一つにIT導入を検討、相談できるイベント「プラスITフェア」があります。
「プラスITフェア」は全国10ブロック(北海道・東北・関東・中部・北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄)で、2017年3月~4月にかけて1ブロック1会場、各1日間開催されます。いずれの会場でもステージプログラム、 ITツール・経営相談会、 ITツール展示会の3つのプログラムをご用意しています。
本記事では、初回となる2017年3月3日(金)に行われた東京会場のステージプログラムの模様と共に、中小企業・小規模事業者のみなさまに、ITツール・経営相談会、 ITツール展示会などを有効にご活用いただけるよう、本イベントを企画した中小企業庁 経営支援部 技術・経営革新課(イノベーション課)  鈴木 勇人係長と、爲房 大治さんへのインタビューをお届けします。
※本記事は2017年3月3日時点の取材を基に執筆・掲載しています。

IT導入補助金説明会も開催。ステージプログラム

ステージプログラムでは、IT導入補助金に関する説明会や、ITを導入したことで業務効率化・生産性の向上などの成果を上げている企業へのインタビューなどが行われます。

IT導入補助金説明会では、ITツールを導入したい中小企業・小規模事業者が対象の「補助事業者向け」と、ITツールを提供する「ITベンダー・サービス事業者向け」があります。それぞれ内容が異なりますので、対象に合わせてご参加ください。

「補助事業者向け」では、初めて補助金の申請をお考えの方にもIT導入補助金をご活用いただけるよう、補助金の基本的な解説や用語説明も行います。そして、IT導入補助金の事業概要や対応業種、応募準備から採択後に至るまで、IT導入補助金で気を付けるべきポイントについてご説明します。すでに導入したいITツールがある方はもちろん、まだ具体的な検討には至っていないけれども、IT導入補助金にご興味がある方は、ぜひ会場へお越しください。

IT導入企業の本音に迫る!

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東京会場で行われた「商売繁盛ディスカッション」には3社が、「業種別 導入体験インタビュー」には4社にご登壇いただき、各社がIT導入に至った背景やIT導入でどのような変化があったのか、導入後の課題、そしてみんなが一番聞きたい「ITを導入して、商売繁盛したか?」について、率直にお話しいただきました。

導入に至る背景や課題は各社様々ではありますが、どの企業にも「ITアレルギーな」社員・職員はいるようです。社会福祉法人 宮原ハーモニー えがお保育園の島村 和宏園長の発表では、「ITアレルギーな」職員に対して、課題の共有とIT導入の効果について、丁寧に説得を行った上で導入し、導入後には大きな変化を実感しているとのことです。「保育園は手書きのものが多く、連絡帳やお知らせなどは手書きならではの温かみがあります。その手書き作業をIT化することへの職員からの反発は相当ありました。ただ、そのような職員たちも子供たちがいる時間には書類作成に時間が割けず、そのことで残業が増えている現実に課題意識はありました。ですので、IT導入により時間が確保できることの有益性を何度も話し合いました。使い出すと、思っていたほど操作は難しくなく、何より今までかかっていた書類作成の時間が圧倒的に少なくなり、子どもたちや保護者と会話する時間が増えました。残業時間も減ったので、子育てをする職員の退職が減り、定着率も高まりました。結果として、保育園は収入が一定のビジネスではありますが、残業と採用に係る経費が削減され、コスト的なメリットも大きいです。また、子どもたちの入退園管理も自動化されたことでミスがなくなり、保護者にも喜ばれています」。

ITは導入して終わりではなく、その後の対応も重要です。浅草でお祭り用品を販売する中川株式会社(浅草中屋)の中川 雅雄代表取締役社長は「社長がいくら考え、高いお金をかけて導入しても、従業員が使わなかったらただのゴミとなり、データを入れない限りはただの箱となってしまいます。トレーニングをして、データを入れる癖をつけさせることが大切です。顧客情報は永遠に変わらないものではないので、顧客管理はちゃんとメンテナンスしないと意味がありません」と、導入がゴールでないことを伝えてくださいました。

IT導入の効果について、具体的な数字もステージでご紹介いただきました。笹塚で飲食店を営む兎屋(うさぎや)の二代目 橋野 元樹さんは「ポスレジや予約台帳システムを導入したのですが、3年で客単価が1.5倍になりました。予約台帳システムにより電話が鳴った時点で、初めての方なのか、これまでにドタキャンしたことがある方なのか、ぜひお越しいただきたい常連さんなのか把握できます。席数は決まっていますので、より良いお客様にたくさんお越しいただけるよう予約時に効率化を図っています。これは差別ではなく、個店が大手と戦うための区別なのです。料理は手作業で心を込めて、サービスも心と時間をかけて行い、仕入れや予約などITで生産性の向上を図ることができることについてはITをどんどん活用し、成果を上げるべきだと考えています」。

また、そろばん教室を運営する株式会社イシド 沼田 紀代美代表取締役社長は「月謝管理など手書きでは3時間かかっていた作業が、ITを導入してからは15分で終わるようになり、先生たちは早く終わった分の時間を大切な教務に使えるようになりました。また、生徒の顧客満足は先生とのコミュニケーションの内容と質で決まるのですが、ITツールを導入したことで、本部はコミュニケーションの内容を把握できるようになり、必要に応じて先生への支援ができるようになりました。結果として、IT導入後は1つの教室当たりの生徒数が3倍になりました。このような成果を上げているのは、本部がITツールを導入し、先生が本業に注力できる環境を提供できたからだと思っています」。

業種は異なっていても、IT導入で成果を上げている企業の話を聴くことで、IT導入のイメージが湧くことと思います。この記事では伝えきれないIT導入のリアルな成功体験を、ぜひ会場でお聴きください。

なお、プログラムの詳細内容、登壇企業は会場により異なります。
詳細はこちらから、ご確認ください。

漠然とした相談でもOK!ITツール・経営相談会

ITの専門家ということで、ITコーディネータがITツール導入の相談に応じます。また、よろず支援拠点の「よろず出張所」も開設していますので、よろず支援拠点の相談員が生産性向上や経営力向上につながる、幅広い相談に応じます。

何を導入し、どのように改善を図ればよいか明確な方もいらっしゃると思いますが、漠然とした経営課題をお持ちの方も多いのではないでしょうか。その課題やこれから取り組みたいことなどを、ITコーディネータやよろず支援拠点の相談員にお話しいただきながら、必要な取り組みを明確にしていただければと思います。課題等により必要となるITツールは異なります。お話をお聞きしながら、適切なITツールをご提案します。
相談に応じるITコーディネータや相談員は、同会場で行われている「ITツール展示会」に出展しているベンダーやツールを事前に把握していますので、「ITツール展示会」の最適なブースもご紹介します。

「平成28年度経営力向上・IT基盤整備事業」では、このプラスITフェア、IT導入補助金と並んで、派遣専門家にIT導入の相談できるように、専門家派遣事業の予算も拡充されています。この専門家派遣はよろず支援拠点や地域プラットフォームを通じて派遣されるのですが、「よろず出張所」では専門家派遣の相談にも応じます。相談員が専門家派遣を使うべき相談だと判断すれば、そのまま専門家派遣の手続きを進めていけますので、専門家派遣を希望される方もぜひご相談ください。

よろず支援拠点・地域プラットフォームはワンストップでみなさんのご相談をお受けできる体制となっています。今回のIT導入補助金の申請に必要な事業計画の策定のみならず、いつでもご相談いただければと思います。

IT導入補助金の対象ツールに触れる ITツール展示会

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今回のイベントに出展されているツールの多くは、IT導入補助金の対象となるツールです。展示ブースでは実際にツールを見て、触れることができます。IT導入補助金を活用しようとした場合、まずどのようなツールがあるのかインターネットで調べると思いますが、インターネットで把握できる情報は限られ、自分の知りたい情報や要望と一致しないこともあると思います。
出展数は絞られていますが、ツールを直に見られて、触れることもでき、その場でベンダーに質問や相談をすることもできます。IT導入補助金を使いたいが、自社に使いやすいITツールがわからない、自社にピッタリなITツールを見つけたいと思っている方は、ぜひとも会場にお越しいただきたいと思います。

幅広いツールをご紹介できるように、さまざまな業種・さまざまな機能の出展ツールを選定しています。どのような方にお越しいただいても、参考になるツールが展示できていると思います。
会場内でのITツールの探し方ですが、会場プログラムに、「対応業務領域」つまり機能を表したアイコンと、ツールを提供できる業種を色分けで表示しています。例えば「宿泊業で顧客管理をしたい」のであれば、会場プログラムを見ていただき、「赤で顧客管理マーク」が付いているブースを探してください。

気になるツールがありましたら、各ブースとも具体的な導入相談に応じられるスタッフがお待ちしていますので、その場でじっくり導入に向けた相談をすることもできます。

IT導入補助金はITベンダー(IT導入支援事業者)が代理申請を行いますが、ITツールの適性・相性のみならず、企業同士の相性もあると思っています。しっかりとお話しいただき、お互いの理解を深めていただきたいです。
もちろん商談まで行わずとも、話を聞くだけでも今後の参考になることと思います。

漠然とした相談でもOK!ITツール・経営相談会

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最後に、「プラスITフェア」を通して言えることですが、当然ながらITを導入することが目的ではありません。ITツール・経営相談会やITツール展示会のブースで、自社の課題やこれから取り組んでいきたいことを率直に伝えていただき、本当に必要なITツールの検討を行ってください。
ITを導入することで、経営課題が解決されるよう、また、目標が達成できるよう、このイベントがその第一歩となることを願っています。




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