未来の企業応援セミナー in 九州

未来に挑戦する中小企業・小規模事業者と支援機関の連携

2013年12月9日、福岡県のエルガーラホールで開催。パネルディスカッションでは、インターネットを活用した情報収集や共有、発信などについて討論が行われました。

●パネリスト
北九州商工会議所 中小企業部 中小企業振興課長------能美 育恵氏
久留米商工会議所 中小企業相談所 経営支援課----------笠 智宣氏
株式会社ごとう醤油 代表取締役----------------------五嶋 隆二氏
株式会社オーラテック 取締役部長------------------江口 さだ子氏

●コーディネーター
ミラサポ福岡県エリアモデレータ------今釜 秀敏氏



今釜 秀敏氏
今釜 秀敏氏

今釜

まずは皆さんと支援機関との出会いから。

五嶋

北九州のしょうゆメーカーの4代目だ。今までの商売では駄目だ、とホームページの作成や東京の物産展に挑戦したが成果はなかった。北九州商工会議所が開催した農商工マッチング交流会で能美さんとの出会いがあった。「経営改革新計画に挑戦してみては」との提案があり、それ以来のお付き合いだ。
五嶋 隆二氏
五嶋 隆二氏
江口 さだ子氏
江口 さだ子氏

江口

試行錯誤の末、マイクロバブル技術を応用し、水と油を混合する技術を開発した。その後、化粧品の製造許可を取ろうと、久留米商工会議所を訪ねた。そのとき、笠さんに「経営革新」を勧められた。3年たった今、計画書通りに進んでいることに驚いている。

今釜

支援先企業の成功の鍵は何だと思ったか。

能美

支援テーマを①北九州の職人技を生かしたしょうゆシリーズの開発②販路開拓③事業承継とIT活用による経営強化-と明確化した。商品力や団結力など企業の強みを引き出し、生かす支援など小さな成果の積み重ねが成功の鍵だろう。
能美 育恵氏
能美 育恵氏
笠 智宣氏
笠 智宣氏

江口さんが訪ねてきたとき、この技術はすごいと感じ、「経営革新」の段階に進んだ。その後、交流会やマッチング会、補助金申請などにチャレンジしてもらった。いろいろな場に出掛ける行動力が江口さんの一番の強みだと思う。

今釜

経営者としてのその後の活動は。

五嶋

全てがこれまでにない経験だった。計画書策定や展示会への出展、法人化など多彩な支援を受けた。法人化をきっかけに東京の食品フェアにも出展するなどして販路を拡大。3年の目標が1年で達成できた。能美さんには、その都度フォローしてもらい、感謝している。商売に対する自信が付いたのが大きな成果だ。

江口

「国の補助金に挑戦してみては」とのアドバイスで挑戦したら、久留米ツバキを使った事業で、地域資源活用事業の認定を受けた。東京での国際化粧品展への出展などを通し、全国の人気ホテルとの取引拡大に結び付いた。会議所紹介のセミナー参加などで自分のスキルも向上し、多少なりとも経営判断ができるようになったと思う。

今釜

支援機関として大事なことは。

能美

頼れる身近な相談相手として、相談しやすい環境づくりや相談内容の傾聴、タイムリーな提案など、企業の成長に合った情報や人材の提案や紹介が重要だと思う。

相手の潜在的な課題に気付くことが重要だ。他のいろいろな支援機関との連携ができる商工会議所の持つ強みを生かしたトータルコーディネートが私たちの役割だと思う。

今釜

この秋、本格スタートしたミラサポは、全国の中小企業・小規模事業者と支援機関を結ぶ画期的なシステムだ。今後の可能性を含めて活用法は。

能美

ミラサポは全国とつながることができるのが素晴らしい。しかし、本当に必要な情報は何か、顔を合わせて相談できる支援機関の存在も大切だ。車の両輪として、ミラサポ、支援機関の双方の良さを発揮していきたい。

五嶋

全国につながるツールなので欲しい情報が瞬時に手に入るのは素晴らしい。ぜひ活用していきたい。

専門家派遣検索を活用したい。ただ、どの分野に強みを持っている専門家なのか、見つけ出すことも大事になる。

江口

世代交代の時代だから若い人はITを上手に使いこなすだろう。若手が経営を学ぶ入り口として、いいサイトだと思う。

今釜

複雑化する経営環境で、企業にも経営のホームドクターが必要な時代になってきた。ミラサポを活用し自社の成長にふさわしい支援機関を見つけ、お互いに成長していってほしい。



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