未来の企業応援セミナー in 東北

未来に挑戦する中小企業・小規模事業者と支援機関の連携

2013年12月5日、宮城県の仙台国際センターで開催。パネルディスカッションでは、インターネットを活用した情報収集や共有、発信などについて討論が行われました。

●パネリスト
株式会社高橋工業 代表取締役------------------------髙橋 和志氏
有限会社ミナ・コーポレーション 代表取締役------長久保 美奈氏
宮城県商工会連合会 広域企業支援グループ 課長--------遠藤 長氏
ブランディングオフィス アンドオン 代表、スモールブランドコーディネーター----寺田 洋一氏

●コーディネーター
ミラサポ宮城県エリアモデレータ、中小企業診断士------------------齋 乾二郎氏

齋 乾二郎氏
齋 乾二郎氏

大崎市では、NPO法人未来産業創造おおさきという産学官連携の場を作りましたが、今後ミラサポをどのように活用したいと考えていますか。

寺田

主にものづくりにチャレンジする企業を支援しています。ものづくり中小企業の補助金申請も結構な件数で採択していただいており、東北大学などの教育・研究機関と連携しながら、新しい取り組みを行っています。ただ、専門のコーディネーターが一人しかいないので、すべての企業に目を配ることができないのが現状です。企業は補助金をもらえば終わりではなく、どうやって販路を広げていくか、どのように次へつなげていくかを考えなければいけないので、ミラサポの専門家派遣を有効活用できればと思っています。また、特に食品関連の事業に関しては、新商品を開発しても売り場が無いという相談がよく寄せられます。私たちはあまり流通に詳しくないので、精通している専門家に相談できる場になれば幸いです。
寺田 洋一氏
寺田 洋一氏

特に多い問い合わせは何ですか。

寺田

やはり、補助金に関することでしょうか。申請の方法から書類の作成まで、あらゆることを質問されるのですが、こちらも人員が限られていますので、そういう問題をミラサポの仕組みで解決していってほしいと期待しています。

良い商品を開発している事業者がたくさんいますので、ミラサポを通じて情報収集できるよう案内を務めながら、外部の方にも未来産業創造おおさきの取り組みに"いいね!"とクリックして参加してもらえる取り組みも考えているところです。高橋さんは、他社との連携でミラサポをどのように活用できると思いますか。

高橋

実は、私たち中小企業が求めていることと、支援機関が行っていることに、ちょっと溝があるように思っています。そういう意味でミラサポは、メニューの数は多いのに、本当に必要とされているものが少ないのではないでしょうか。私も商工会に所属はしていますが、事業経営についてはあまり相談したことがありません。正直、異業種交流会などを通じて、直に問題をぶつけ合って自己解決した方が早いと思っています。
髙橋 和志氏
髙橋 和志氏

これは耳の痛い話で、支援する側にも反省点はあると思います。また、有効な情報発信を、個々の事業者まで行き渡っていないとも感じます。
遠藤 長氏
遠藤 長氏

遠藤

しっかりとした理念を持ち、実行力がある経営者がいる企業がたくさんあれば心配は無いのですが、優等生ばかりでありません。よちよち歩きの創業支援の例もありました。そこで感じるのは、経営者は孤独なのだということ。他に相談する相手が無く、経営が順調にいっている時ばかりではないので、商工会が何かの力になれるよう、企業に寄り添う支援ができればと考えています。

高橋

問題なのは、面倒を見切れないのに、すべてに目を配ろうとする平等性にあると思うんです。手をさしのべれば、経営が回復・成長するはずの企業に、本当の支援を行っていないのではないでしょうか。企業も甘えてばかりではいけないと考えています。ミラサポの機能や支援制度を咀嚼して自らの血肉にすべきだと思います。

遠藤

まさに髙橋社長がおっしゃっている問題について、宮城県商工会連合会でも対策を進めているところです。広域企業支援グループでは、企業から経営革新の明確な意思表示があれば、支援を行うようにしています。過去の事例では補助金の自己負担部分がやや過大と見込まれるケースでしたが、「ステップアップするための支援が必要」という意思を汲み、採択されるよう手を尽くしました。それが、時代のニーズであると認識しています。ただ、商工会として経営課題を抱えている実際に困っている企業を見て見ぬふりはできませんので公平なサポート体制は整えています。

企業の発展のためには、どのようにネットワークを活用するべきでしょうか。長久保さんは、ニューヨークでどのような人脈づくりを行ったのでしょうか。

長久保

最初はやはり、講演などに来ていただいた方との名刺交換ですね。
長久保 美奈氏
長久保 美奈氏

これは私からの提案なのですが、長久保さんのように海外へ事業展開を考えている方には、SNSを活用して欲しいのですが。

長久保

知らない土地で新しい事業を始めようとする時、そこで何かしらコーディネートをしてくれる人がいれば、展開が早く進むはずですよね。私は、自ら現地に赴いて人脈づくりを行ってきましたが、これからニューヨークに進出したいと思っている方がいれば、私がこれまで培ってきた人脈やノウハウで、ミラサポを通じてサポートしてあげたいと考えています。今までは個人レベルで行っていたことが、意欲のある全国の方に情報発信や支援が可能になります。

ネットワークを活用して、同業者はもちろん、異業種間や支援機関との連携を密にしていき、企業の成長や地域活性化を図れる仕組みづくりを推進していきたいですね。



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