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業態/装置開発、製品開発と新たな仕組みの創造

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CHUBU
海氷ナノアイス製氷機の開発
鮮魚の流通に革命を起こす、約0.01mmという超微細な海水氷を製造できる装置を開発。地元企業を中心とした5社と個人でNIT(株)を設立し、中小規模の漁業者でも購入できる価格での開発に成功。今後も地域活性化への熱い思いを原点とした新展開を図っていく。

事業名:海氷ナノアイス製氷機の開発

全国的に、漁業就業者の高齢化と減少が進んでいる現在。三重県も例外ではなく、豊かな海産物に恵まれながら、将来的な展望が描けずに衰退が進む漁村も少なくない。ものづくりを通じた地域社会への貢献を目指して設立されたNIT(株)では、0.01mmオーダーという超微細な海水氷を製造できる装置を開発し、量産化に乗り出している。鮮魚の流通に革命を起こし、三重県のみならず全国に向けた漁業の新たな可能性を追求する。

取り組みのきっかけ

伊藤社長インタビュー

四日市では製造業のみならず異業種も含めたネットワークが長年にわたって確立されており、意見交換がなされていた。そこで話題に出たのが、米国のベンチャー企業が着手しながら心臓部の開発で相談を受けていた「ナノアイス(後にリキッドアイスと改称)製氷機」である。一般に漁業分野での魚の鮮度保持には砕氷が利用されるが、超微細な氷であれば魚体を傷つけずに品質劣化を防げる。地域活性化のブランディングにつながると考え、さっそく試作品を製造。量産化の可能性が見えたところで地元企業を中心とした5社と個人でNIT(株)を設立し、開発へと乗り出した。

ものづくりの経緯

超微細な氷

導入コストが低い砕氷でも、漁業者は年に300~400万円を投資している。NIT(株)ではこのコスト内を目指し、市場に受け入れられる製品を目指した。中小規模の漁業者でも購入できる価格でなければ、地域活性化には結びつかないためである。メーカーの利益を超えたビジョンは、困難を極める開発現場において大きな原動力となった。また、試作開発と設備投資での補助金の活用も、中小企業が中心となって設立したばかりの同社の経営安定につながり、取り組みを支えることに役立った。

取り組みの成果

開発風景

早朝から深夜に及ぶ開発の結果、最後の課題をクリアしたのは若い技術者だった。世代を超えたチームは、ついにリキッドアイス製氷機の検証を終え、県内の水産加工会社で実用化のための検証実験を進めることに。ある飲食店は、この水産加工会社からリキッドアイスで輸送された魚を仕入れることにより、それまで鮮度が劣るために焼き魚など加熱調理で出していた約3割の魚も刺身で提供できるようになり、売り上げ増に結び付いた。現在、漁業関係、飲食店など幅広い事業に貢献できるツールとして、地域から全国へと営業活動を広げ、導入を拡大している。

今後の展望

リキッドアイス製氷機

魚の鮮度保持を目的としたリキッドアイス製氷機だが、思わぬ副産物も生み出した。大学との共同研究により、リキッドアイスで長期間劣化することなく保存できることで魚が熟成し、旨みが増すことが明らかになったのである。プレミアムな商品開発に結びつく付加価値として、今後の展開に大きな期待が寄せられている。また、漁業関係だけでなく医療関係、スポーツ業界まで、幅広い業種からの問い合わせも相次いでいる。開発者の想像を超えた活路を見出しているリキッドアイス製氷機は、今後も地域活性化への熱い思いを原点とした新展開を図っていく。

NIT株式会社

NIT株式会社

四日市ものづくり中小企業4社、安曇野ものづくり中小企業1社、及び個人3名により、2012年に設立。出資企業の持つ技術・知識・ノウハウを融合し、装置開発を通して、「人」「地域」「社会」を豊かにする仕組みを追求している。

代表者:代表取締役 伊藤 台藏

本社所在地:〒510-0802 三重県四日市市三ツ谷町14-20(伊藤工機株式会社内)

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三重県四日市市を拠点に活動するご当地アイドルグループ。2011年10月に開催されたオーディションイベントで選出されたメンバー3人で活動開始。現在第6期メンバー。
「ご当地ソング」にとことんこだわり、四日市の観光や物産、女の子目線で気になるものなど、地元の「エエもの」を歌にして市内を中心に各地でPRしています。