南部箒(なんぶほうき)
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チャーマンズ

業態/ほうき・ブラシ製造業

有限会社高倉工芸

TOHOKU
フリーズドライ製法による完全オーガニック素材箒の開発
箒の素材となるホウキモロコシの無農薬栽培から製造、販売まで一貫生産体制を構築し、ホウキモロコシの青々とした色と香りを残した「フリーズドライ製法」による新製品の開発に成功。「南部箒(なんぶほうき)」を100%手作りで生産している日本で唯一の会社。

事業名:フリーズドライ製法による完全オーガニック素材箒の開発と新規顧客の獲得

岩手県九戸地方の工芸品である「南部箒(なんぶほうき)」。現在、100%手作りで生産している日本で唯一の会社が、(有)高倉工芸である。箒の素材となるホウキモロコシの無農薬栽培から製造、販売まで一貫生産体制を構築している同社では、ホウキモロコシの青々とした色と香りを残した「フリーズドライ製法」による新製品の開発に成功。10年、20年と使える南部箒の新たな付加価値を創造し、顧客層の拡大を狙う。

取り組みのきっかけ

ミニ箒

かつては農業者が副収入を得るために作っていた南部箒。もとは農家だった高倉工芸も、1980年代半ばから水田の減反を機にホウキモロコシの栽培を始めた。1992年からは本格的に南部箒の製造販売を開始。携帯できる小型タイプや、パソコンのキーボードに使えるミニ箒など、伝統の技を守りながら時代のニーズに応えた商品を展開して人気を博した。しかし近年は景気低迷の影響を受け、完成までに数年をかける高級品の需要は減少。その対応策を探っていた際に、九戸村商工会から補助金の活用による経営革新の提案があった。

革新の経緯

ホウキモロコシ

支援を受けて取り組んだことは、新たな付加価値の創出である。もともと自社で無農薬栽培した素材を使うという強みをもっていた高倉工芸。同社ではこのホウキモロコシの新鮮さに着目した。通常、ホウキモロコシは天日乾燥してから製造に回される。乾燥したホウキモロコシは緑色が薄くなり、香りもほとんど残っていない。そこで収穫したての色と香りを残した製品にするため、岩手大学に技術協力を求め、フリーズドライが有効な方法であるという結論に達した。サンプルを製造したところ、社長自身の想像も超える素晴らしい出来栄えとなった。

取り組みの成果

作業風景

従来品ではホウキモロコシをまとめる編み糸に化学繊維を使用していたが、これも無化学繊維とし、布も藍染などにこだわることで、アレルギーなど過敏症の人や環境へのやさしさにこだわる人にもアピールできる「完全オーガニック素材箒」が完成。青々としたホウキモロコシの色と心地よい香りを残した完全オーガニック素材箒は、国内はもとより海外にもアピールできる同社の自信作となった。同時に、同社の販売拡大への意欲を大いに高めることにもつながった。

今後の展望

催事での販売風景

南部箒は、穂先に独特の「ちぢれ」がある。これは「やませ」と呼ばれる東北地方の冷たい風によって育まれるもので、このちぢれがカーペットなどの塵も取り込める特長につながっている。人の技と自然の力が生み出した逸品、南部箒の魅力をより広く発信すべく販売方法も見直し、現在は全国の百貨店などの催事で対面販売を積極的に展開。今後はネット販売の強化、ギャラリーへの出展も視野に入れ、2016年にはフランスで開催されるジャパンエキスポに出展。海外展開への大きな第一歩を踏み出す予定となっている。

有限会社高倉工芸

有限会社高倉工芸

1967年創業。南部箒の素材となるホウキモロコシの無農薬栽培から製造、販売まで一貫生産体制を構築。九戸地方に伝わる箒作りの技術をもとに、高倉工芸独自の改良と新たな技術を加えた製品群は60種以上にのぼる。

代表者:代表取締役 高倉 清勝

本社所在地:〒028-6612 岩手県九戸郡九戸村大字戸田第9地割115番地

チャーマンズ

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チャーマンズ

2011年に岩手美少女図鑑のモデルたちにより被災地支援ユニットとして結成。被災地にファーストシングルの売り上げの一部を提供したり、ボランティアでライブ活動を実施しました。同世代の女性の気持ちを普通に楽しく表現し、普通に暮らせることの喜びと自分たちが頑張ることで被災地を始め東北の人々に元気をもたらす事が出来ればと活動をしています。