新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson11
自社で需要をつくる!!

小規模事業者は、社会環境の変化を受けやすく、少子高齢化などの影響による顧客減少や、技術の進歩、顧客ニーズの移り変わり、繁忙期・閑散期に起因する収益の不安定さなど、経営の安定化に向けた課題を抱えることが多々あります。

Lesson11では、課題に対し、さまざまな方法で需要の創造・掘り起こしに取り組み、経営の安定・発展を図る小規模事業者を取り上げます。 2015年版「小規模企業白書」第2部より、事業の背景や転機、これまでのご苦労や今後の展開など、具体的な事例をご覧ください。

1. 事業パートナーと新たなビジネスへ挑戦

代表 遠田義宏 氏と朝5時から始まる「あぜ道講習会」
事例1-1: 遠田米穀店(秋田県湯沢市)
「数字による裏づけで栽培法を徹底管理」
「おいしいお米を届けることに情熱を燃やす」

水が豊富で、昼と夜の気温差が大きい土地は、美味しい米の栽培に適しているといわれている。現在は合併されて秋田県湯沢市になっているが、小野小町誕生の地とされている旧雄勝町も、県内有数の米どころで、多くの農家が人気ブランド「あきたこまち」を生産している。
昭和元年創業の遠田米穀店は、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-3より)

代表 遠田義宏 氏と朝5時から始まる「あぜ道講習会
代表取締役社長 山縣昌世 氏(右)取締役副社長 麦島弘文 氏(左)と新里ねぎの栽培
事例1-2: 株式会社グルメコンガーズ (栃木県宇都宮市)
「第六次産業で全国マーケットを目指す"新里ねぎ"」
「目指すは関東三大ねぎの"最後の椅子"」

15年ほど前に提唱された第六次産業という経営形態は、ここ数年、従来の第一次産業の未来を危惧する人々の間で注目が高まっている。第六次産業とは農業・漁業など、第一産業従事者が商品の開発・加工から、流通・販売まで行うというように、第二次・第三次産業を兼任する産業形態で、産業区分に使われる数字、1×2×3を掛け合わせ、六次産業と命名された。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-5より)

代表取締役社長 山縣昌世 氏(右)・取締役副社長 麦島弘文 氏(左)と新里ねぎの栽培

2.技術力を武器に新たな道を開拓

代表取締役 坂田義人 氏(前列左から2人目)・専務取締役 坂田健一 氏(前列右から2人目)と建築デザイナーと組んで製作したスチール製階段
事例2-1: 事例2-1:株式会社 坂田鉄工所 (佐賀県多久市)
「"仕事によって育てられた"企業が、揺るぎない技術力と知識を武器に突き進む」

かつて興隆した石炭産業。戦前日本で最大規模を誇った筑豊炭田をはじめ、九州にも多くの炭坑が形成されていた。地場だけでなく、中央の大手資本も進出するなど産業の中心として栄えた時代、福岡の実業家・炭鉱王として有名な伊藤伝右衛門が大正時代に設立した養成学校で、鋳物の技術を学んだのが、株式会社 坂田鉄工所の創業者である坂田新氏。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-1より)

代表取締役 坂田義人 氏(前列左から2人目)専務取締役 坂田健一 氏(前列右から2人目)と建築デザイナーと組んで製作したスチール製階段
代表取締役 日和佐敦 氏(中央)・専務取締役 柳平辰 氏(右)・営業担当取締役 丸井教彰 氏(左)と修理を終えたハサミは手書きコメントを添えて納品
事例2-2: 株式会社グリーンマウス (千葉県鎌ヶ谷市)
「製品に通わせる"技術者の心"を具現化」
「プロ同士が通じ合うシステム構築で新価値を創造」

競合する企業と戦う戦術はいくつかあるが、その一つに「高付加価値化」という手法がある。他社と似たような製品でも、明確な違いを消費者にはっきり分かる形で提案できれば競争力は一段と高まるはずだ。しかし、事業者が製品やサービスに自信を持っているほど、どうしてもそれまでの商品の既存イメージにとらわれ、新しい発想が生まれにくい。そのため、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-2より)

代表取締役 日和佐敦 氏(中央)専務取締役 柳平辰 氏(右)営業担当取締役 丸井教彰 氏(左)と修理を終えたハサミは手書きコメントを添えて納品
代表取締役 楠健治郎 氏と専務取締役 楠伸治 氏と消防用可変ノズル『からくりノズル』
事例2-3: 株式会社ケーエスケー (愛知県安城市)
「創意工夫を怠らず、オンリーワンを目指すDNAが自社製品開発で結実」
「脱・下請への道」

世界最大の自動車メーカーの本拠がある愛知県。圧倒的なパワーを持つこのメーカーの周辺には広大な企業城下町が広がり、県内には一次、二次下請けだけでも、約6,000の企業がひしめいている。数字があらわすように、県内製造業者の自動車産業への依存度は高く、高度成長期には多くの下請企業も我が世の春を謳歌した。しかし、時代は変わった。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-4より)

代表取締役  楠健治郎 氏と専務取締役 楠伸治 氏と消防用可変ノズル『からくりノズル』
代表取締役 森知子 氏と同社で製造している製品の一部
事例2-4: 有限会社クレスコ (徳島県阿南市)
「不燃材料・ダイライトの加工もクリア」
「クライアントの無理難題にも常に対応」

我が国は豊かな森林資源に恵まれ、それらは木材などの林産物を生むだけでなく、自然環境を維持し、災害からも私たちの生活を守っている。しかし、林野庁の『木材需給表』によれば、日本の木材の供給量は、約7割を外国産材が占め、国産材は3割程度。林業の衰退、森林所有者の高齢化などにより、森林の荒廃が進み、大きな問題となっている。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-10より)

代表取締役 森知子 氏と同社で製造している製品の一部

3.顧客視点を経営に活用

店長 和田博 氏と『熊野はちみつのマドレーヌとフィナンシェ』
事例3-1: 黒潮堂 (和歌山県新宮市)
「多様化したニーズに応えるため、新しい商品を積極的に提案していく」

和歌山県新宮市の丹鶴町商店街に店舗をかまえる黒潮堂は、昭和26年に創業した菓子店。熊野速玉大社への通り道という立地の良さもあり、熊野三山のシンボルの焼印を入れた「やたがらす煎餅」をはじめ、地元名産の鮎の姿を形どった「熊野鮎せんべい」を定番商品とする、せんべい専門店として観光客や地元民に親しまれてきた。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-6より)

店長 和田博 氏と『熊野はちみつのマドレーヌとフィナンシェ』
専務取締役 林晃彦 氏と外国人に対応できるようにベッドの部屋もある
事例3-2: 有限会社 旅館 関屋 (大分県別府市)
「時代を見越してホームページを一新」
「外国人観光客の集客に力を入れる」

日本有数の温泉地である別府温泉。毎年800万人を超える旅行者が訪れるこの地に、創業100年を迎えた老舗旅館がある。新鮮な豊後の幸で宿泊客をもてなす割烹宿『旅館 関屋』だ。
創業は大正14年。現在の代表取締役・林太一郎氏の祖母が、観光地としても有名な大衆温泉『竹瓦温泉』近くで開業し、その後は林氏の父が継ぎ、昭和40年に法人化、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-7より)

専務取締役 林晃彦 氏と外国人に対応できるようにベッドの部屋もある
代表取締役 永沼純子 氏と好評を博した『牛乳寒天』
事例3-3: 山ト食品 株式会社 (静岡県伊豆の国市)
「我が子に食べさせたいおやつを作る」
「ぶれない理念が周囲を動かし、チャンスを生み出す」

事業が拡大するとき、リーダーが率先して、どんどん周囲を巻き込んでいくこともあれば、逆に周囲の要望に応えていくことで自然と仕事が育っていくこともある。静岡県伊豆の国市の住宅街に菓子と惣菜の製造工場を構える山ト食品 株式会社は、まさに後者の典型だ。同社は昭和27年、現社長・永沼純子氏の父によって豆腐製造業として創業。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-8より)

代表取締役 永沼純子 氏と好評を博した『牛乳寒天』

4.WEBサイトを活用しビジネスチャンスを拡大

代表 橋本豪紀 氏と共栄塗装店のホームページ
事例4-1: 共栄塗装店 (岡山県倉敷市)
「丁寧な仕事が明日につながる」
「父に学んだ理念のもと、顧客の信頼を獲得」

岡山県倉敷市で親子二代にわたって塗装業を営む共栄塗装店。平成21年から代表をつとめる息子の橋本豪紀氏は、一本気な職人肌の父のポリシーを愚直なまでに守り続けている。そのポリシーとは、「丁寧な仕事が明日につながる」ということだ。
「私が父に『一から仕事を教えて欲しい』と頼み込んで、承諾してもらったのは...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-9より)

代表 橋本豪紀 氏と共栄塗装店のホームページ
オーナーシェフ 三好晋輔 氏と『マインズハンバーグ』
事例4-2: 株式会社トリプルライク(カリー&オムライス MIND'S)(大分県速見郡日出町)
「倒産を覚悟してから起死回生の一発」
「テレビ番組への出演で大ブレイク」

大分県別府市の隣、日出(ひじ)町という人口約2万8,000人の小さな町に、全国から通販の注文が集まり、店内もにぎわう飲食店がある。白ワインベースのソースで食べるハンバーグが人気の店『カリー&オムライス MIND'S』(株式会社トリプルライク)だ。繁盛店になるまでには紆余曲折があり、一時は倒産寸前だったが、起死回生の逆転劇を見事に決め、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-1-11より)

オーナーシェフ 三好晋輔 氏と『マインズハンバーグ』