新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson14
発想の転換が事業を生む!

小規模事業者を取り巻く環境として、人口減少、少子高齢化、地方においては都市部への人口流出などにより、今後は需要の縮小が見込まれます。さらに、人材確保が困難な状態にあって、なかなか新たな分野への進出や、事業を継続・拡大できずにいる事業者も多い状況です。

Lesson14では、そうした課題と正面から向き合い、"自己実現""社会貢献"など、さまざまな価値観や独自の視点に基づき、多様な働き方を実現させることで事業の立ち上げや、拡大を図る小規模事業者をご紹介します。2015年版「小規模企業白書」第2部より、事業の背景や転機、これまでのご苦労や今後の展開など、具体的な事例をご覧ください。

1. 地域の経済社会の発展に貢献する

業務執行社員 西谷雷佐氏と介護資格を持つスタッフがサポート
事例1-1: 合同会社 西谷/たびすけ(青森県弘前市)
「大手旅行会社がやりたくてもできないチャレンジで起業した旅行会社の目標、それは"地域活性"」

私たちが旅行会社を利用する場合、交通チケットやホテルの手配を依頼したり、すべてのスケジュール管理を添乗員におまかせするパッケージツアーに申し込んだりする。どちらの旅行も基本は旅行者の居住地が起点になっており、こういう観光を"発地型 "観光という。一方、海外旅行で体験することが多いが、到着後、ツアーデスクなどに依頼し...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-1より)

業務執行社員 西谷雷佐氏と介護資格を持つスタッフがサポート
税理士 南 一栄氏(右)と奥さまの友美さん(左)商工会議所が主催する『創業塾』で講師を務める
事例1-2: 南一栄税理士事務所(石川県小松市)
ずっと夢に描いてきた独立開業を実現」
「税務・会計・経営計画の面から経営者の成功をサポート」

個人事業主をはじめとした小規模事業者のなかには、日々の業務に追われて経理は二の次、悪く言えば "どんぶり勘定 "的な経営者もいる。また、決算や確定申告の直前に1年分の経理をまとめて整理する経営者も少なくない。たしかに、帳簿をきちんと付けたり、税務関係の書類を作成するのは、慣れていないと時間がかかるし、面倒だ。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-4より)

税理士 南 一栄氏(右)と奥さまの友美さん(左)商工会議所が主催する『創業塾』で講師を務める
代表取締役 小川治孝氏とRipicaコーティングカーシャンプー
事例1-3: 有限会社 小川モータース(広島県三次市)
「小規模事業を支援する受け皿を作り、
バラエティ豊かで活気ある町を実現したい」

広島県の中央部に位置する三次市甲奴町は、標高600メートル前後の山々に囲まれた内陸盆地である。一日の気温差が激しく、でんぷんを豊富に含んだ美味しい米の産地として昔から知られてきた。大正時代に創業した有限会社小川モータースは、自転車の販売、修理、整備から始まって、二輪車、自動車、燃料の販売と、時代の変化とともに事業を広げ...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-5より)

代表取締役 小川治孝氏とRipicaコーティングカーシャンプー
代表取締役 古関弘子氏と桃の漬物『ほんのりピーチ』とパッケージからすべて手作業
事例1-4: 有限会社みずほフーズ(福島県福島市)
「母の味をそのまま継承」
「無添加の漬物を通じて福島の味を伝える」

オーガニック、無農薬野菜、無添加食品......、安全性にこだわった食品は、消費者の意識の高まりとともに増加傾向だ。福島県福島市の漬物製造販売会社、有限会社みずほフーズ代表取締役の古関弘子氏も無添加、手作りにこだわり、昔ながらの漬け方をそのまま継承する人物である。
「私は福島の農家の生まれで、子どもの頃は、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-6より)

代表取締役 古関弘子氏と桃の漬物『ほんのりピーチ』とパッケージからすべて手作業

2.ニーズを独自のアイディアで解決する

代表取締役 佐藤香苗氏と『ベジリア ブレンドローション』
事例2-1: 株式会社ウエルシーライフラボ(栃木県宇都宮市)
「肌トラブルに悩む人々の救世主」
「女性起業家の視点で、栃木の魅力を発信」

現在、日本の成人女性におけるアトピー性皮膚炎の患者数は500万人といわれており、日本アトピー協会によれば、日本人の3分の1が、肌が弱いか、敏感肌などで悩んでいるという。そして、その大多数が自分に合う化粧品を見つけることができず、とても苦悩している。栃木県宇都宮市の株式会社ウエルシーライフラボの代表取締役・佐藤香苗氏も...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-2より)

代表取締役 佐藤香苗氏と『ベジリア ブレンドローション』
代表 今野宏江氏と看板メニュー『チキングリーンカレー』
事例2-2: 萬金堂(東京都青梅市)
「子育てと仕事を両立するために、挑戦したのは、移動販売車による飲食業」

フルタイムで働く女性が出産をした場合、「仕事と子育て」のバランスに悩むというのはよくある話だ。システムとしては保育園という受け皿が存在するので、一応は夫婦がフルタイムで働いても、子育てに支障はないことになっている。しかし親の勤務時間中に子どもが発熱をすることもあれば、急な残業で夫婦のどちらが子どものお迎えに...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-3より)

代表 今野宏江氏と看板メニュー『チキングリーンカレー』
代表取締役 下出剛央氏とカーテン専門ショールーム『アイカーテン』左は専務取締役 下出典孝氏
事例2-3: 有限会社ニューライフコーポレーション(岐阜県飛騨市)
「三重構造のカーテンで省エネ効果を実現」
「大学と連携してさらなる新素材を研究中」

今では当たり前と思える商品も、当然ながら最初は誰も思いつかなかった代物である。部屋の暖気を逃がさず、太陽の光を遮断して涼しさを保つ省エネカーテンもその一つ。岐阜県高山市のニューライフコーポレーションが、画期的な断熱性能を持つ『エアサンドカーテン』を開発し、発売したのは平成19年のことだ。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-7より)

代表取締役 下出剛央氏とカーテン専門ショールーム『アイカーテン』左は専務取締役 下出典孝氏
代表取締役 西浦伸忠氏と『ヨッコイショシリーズ』足の裏ささえ隊
事例2-4: 株式会社ニシウラ(鳥取県鳥取市)
「建設業界から介護業界への参入を
成功させた二代目社長の決意」

昭和55年に創業し、道路や砂防ダムなどの公共工事を中心とした地域のインフラ作りにたずさわってきた株式会社 西浦組が、介護用住宅のリフォーム事業に参入し、株式会社ニシウラに社名変更したのは平成16年のこと。仕掛け人は、その10年前に入社した創業社長の息子である西浦伸忠氏。
「当初は『建設業者に介護の何が分かる』という...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-8より)

代表取締役 西浦伸忠氏と『ヨッコイショシリーズ』足の裏ささえ隊

3.既存事業の強みを活かして新たな事業をつくる

代表取締役 市野好一氏と省エネ暖房器具『ホット座布団』
事例3-1: 有限会社トップテクノ(福井県鯖江市)
「一般ユーザーに認知される自社製品を開発、新しい事業へと育て上げる」

福井県鯖江市のトップテクノは、平成3年の創業から一貫して産業用ヒーターの開発・製造を手掛けている。ひとくちに産業用ヒーターといっても、その用途はさまざまだ。たとえば、パラボラアンテナの反射板裏面に貼りつけられているのは、アルミ箔ヒーター。山の上などに設置したパラボラアンテナは、反射板に雪が積もったり、...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-9より)

代表取締役 市野好一氏と省エネ暖房器具『ホット座布団』
代表取締役 尾鍋哲也氏と『エコジオ工法』による施工の様子
事例3-2: 株式会社 尾鍋組(三重県松阪市)
「"不可能"を"可能"にした素人目線の不屈の開発魂」

尾鍋組の事業の主軸は、道路や砂防工事などの公共土木工事。しかし、バブル崩壊に伴い、公共工事の減少が予想されていた。そこで、将来を見据え、代表取締役の尾鍋哲也氏が着目したのは、地盤改良という新事業だった。
地盤改良とは、主に地盤の不等沈下による住宅の傾きや地震時の液状化などを防ぐために行う地盤の補強工事のこと。...
(2015年版「小規模企業白書」事例2-2-10より)

代表取締役 尾鍋哲也氏と『エコジオ工法』による施工の様子