新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson15
地域に根差し、課題を解決!1

昨今、都市圏においては製造業の従業者は減少し、サービス業、医療、福祉の従業者数が増加し、地域の雇用を支える産業の多様化が進行しています。
一方で地方、とりわけ中山間地域の多くの市町村では人口減少・高齢化が進み、買い物弱者が増加するなど、地域住民の生活にも大きな影響を与える事態が出てきています。

このような経済・社会構造の変化に直面する地域において、様々な方法で地域の特性を活かしながら課題を克服し、持続的発展に取り組む中小企業・小規模事業者や支援機関がいます。
Lesson15の前篇では、2015年版「中小企業白書」第3部より、地域に根差し、ブランドを確立・強化したり、地元住民や事業者の声を活用して課題解決に取り組んだ具体的な事例をご紹介します。

1. 地域ブランドを確立させる・強化する

ランチ旗を立てたオムカレーと協議会の様子
事例1-1: 北海道富良野市(富良野オムカレー推進協議会)
地域の味を確立
レシピやイメージを共有した富良野オムカレー

北海道富良野市(人口:23,244人(2015年2月末)、 面積600.97k㎡)は、北海道のほぼ中心に位置し、基幹 産業は農業と観光で、ラベンダー・丘陵地等の景観やス キー、昭和50年代後半に放送が始まったドラマ「北の国 から」の影響もあり、2002年のピーク時は年間約250万 人の観光客が訪れていたが、近年ではその影響も薄れ、これに続く観光資源の...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-2より)

ランチ旗を立てたオムカレーと協議会の様子
文化振興策も盛り込んだ「もずく餃子」のラベル
事例1-2: 勝連漁業協同組合等
消費者ニーズをブランディングに活用
地産地消とヘルシーさにこだわったもずく餃子

勝連地域(旧勝連町)は沖縄県中部に位置し、2005年に旧具志川市、旧石川市、旧与那城町と合併してうるま市(人口:119,314人(平成22年国勢調査))となった。当地域は、勝連半島の中城湾側及び浜比嘉島、津堅島で形成されており、農業や漁業が盛んであるとともに、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として勝連城跡が世界遺産に登録...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-4より)

文化振興策も盛り込んだ「もずく餃子」のラベル
有限会社はたしたの畑下直社長と同社が開発した飛魚だし茶漬け
事例1-3: 有限会社はたした
新商品開発でブランド強化
五島列島の四季折々の魚でレパートリーを拡大

長崎県南松浦郡新上五島町にある有限会社はたした(従業員4名、資本金300万円)は、五島列島中通島の沿岸で漁獲される新鮮な魚介類を原料とした水産加工品の製造・販売をしている企業である。
同社は飛魚(あご)専門店として、自前の船引き網で飛魚(あご)を漁獲し五島列島の特産品である焼あご、塩干し...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-3より)

有限会社はたしたの畑下直社長と同社が開発した飛魚だし茶漬け
山下商店(豆腐屋)の様子
事例1-4: 東シナ海の小さな島ブランド株式会社
島そのものがブランド
消費者を地域の応援者にする商品開発

東シナ海の小さな島ブランド株式会社(従業員11名、資本金10万円)のある甑島(こしきしま)は、鹿児島県薩摩川内市の川内港から西方約26キロメートルの東シナ海上に位置し、北部に位置する上甑島、中部に位置する中甑島、南部に位置する下甑島の3つの島から形成されている。人口は3島合わせて約5,000人であり、豪壮な海食崖、特異な湖沼群...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-13より)

山下商店(豆腐屋)の様子
株式会社生産者直売のれん会のビジネススキーム
事例1-5: 株式会社生産者直売のれん会
地域ブランドの魅力を最大限に訴求
事業者の特性に応じた課題解決を支援

東京都台東区の株式会社生産者直売のれん会(従業員52名、資本金1億円)は、全国各地の食品生産者と消費者の橋渡しをすることを企業理念として、2007年に設立された企業である。当初は卸売業が事業の中心であったが、現在では、商品開発に係るコンサルティングや小売業まで携わり、幅広く食品生産者の販路開拓を支援している。...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-6より)

株式会社生産者直売のれん会のビジネススキーム

2.地域に密着し、住民や事業者の声に耳を傾ける

株式会社ツアー・ステーションの加藤弘明社長と国宝犬山城天守でのツアー風景
事例2-1: 株式会社ツアー・ステーション
事業者と住民が一体化
地域住民が「語り部」となり歴史体験を提供する旅行業者

愛知県扶桑町にある株式会社ツアー・ステーション(従業員3名、資本金1,000万円)は、観光・宿泊を企画・コーディネートしている企業であり、犬山城ならびに犬山城下地区において、着地型観光を提供している。着地型観光においては、地域住民が「語り部」となり、旅行者に犬山の歴史や文化を学び体験してもらうのが特徴である。...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-5より)

株式会社ツアー・ステーションの加藤弘明社長と国宝犬山城天守でのツアー風景
台湾・中国等向けのりんご
事例2-2: 株式会社ファーストインターナショナル
生産者と市場をつなぐ地域密着の仲介者
顔の見える安心できる地域商社

青森県八戸市にある株式会社ファーストインターナショナル(従業員7名、資本金1,000万円)は、1994年に八戸商工会議所の有志が中心となり、地元企業や個人の出資によって設立された地域密着型の貿易商社機能を持った企業である。1994年当時、八戸市は全国屈指の水産都市であったが、水揚げ量は昭和60年代の80万トンをピークに減少に転じ、...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-7より)

台湾・中国等向けのりんご
株式会社あわえの吉田基晴社長とリノベーションした銭湯
事例2-3: 株式会社あわえ
住民の課題を地域資源で解決
都市と地域の交流を構築するITベンチャー企業

徳島県海部郡美波町の株式会社あわえ(従業員10名、資本金1,000万円)は、地域文化資源保護・継承事業、企業誘致・定住促進支援事業等、地方を元気にするための事業を展開している企業である。
同社の吉田社長が、自身のIT ベンチャー会社のサテライトオフィスを故郷である同町に設置した際に、地域住民との...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-10より)

株式会社あわえの吉田基晴社長とリノベーションした銭湯
有限会社ナルデンの成瀬静夫社長と同社主催のイベントの様子
事例2-4: 有限会社ナルデン
徹底した顧客目線
地域住民の小さな悩みを解決する街の家電店

和歌山県和歌山市の有限会社ナルデン(従業員6名、資本金500万円)は、家電製品販売及び修理、オール電化用機器販売及び施工、太陽光発電システム販売及び施工、リフォーム全般、和歌山県指定福祉用具貸与事業所として介護用品及び福祉用具のレンタル・販売、住宅改修等を行っている企業である。...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-12より)

有限会社ナルデンの成瀬静夫社長と同社主催のイベントの様子
『CHANGE』の対象事業・評価項目・経営強化支援策
事例2-5: 西武信用金庫
事業者と自らの組織の活性化を同一視
住民から預かる資金を地域の事業者に支援する金融機関

東京都中野区にある西武信用金庫(出資金86億円、職員1,167名(2014年9月末現在))では、NPO法人をはじめとした多様な主体が行うコミュニティビジネスに対して総合的な支援を行っている。
2003年に起業を希望する人を支援するために「西武インキュベーションオフィス」を開設したのに続き、2005年には...
(2015年版「中小企業白書」事例3-1-16より)

『CHANGE』の対象事業・評価項目・経営強化支援策