新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson18
ビジネス環境の変化に対応し、新たに挑戦

小規模事業では、後継者や社員の高齢化など人材に関する課題が浮き彫りになっています。
その一方で、女性や次代を担う承継者が、新たな価値観にもとづきチャレンジを重ね、いきいきと活躍する場としても広がりを見せています。

Lesson18では、2016年版「小規模企業白書」第3部第2章より、「起業・創業」、「事業承継」そして「持続的発展」それぞれの状況において、柔軟な発想と行動力で奮闘する経営者10名のケースをご紹介します。

1. 未経験から果敢に挑戦し続ける

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事例1-1: リリーアンドデイジー株式会社
(ベビー服・子供靴のインターネット販売)
「子育てと仕事の両立を目指し、海外子供服のネットショップを起業。丁寧な対応でリピーターをつかむ」

インターネットを利用した通販、いわゆるB to C-EC(消費者向け電子取引)は、インターネットやスマートフォンで手軽に商品が購入できるので利用者が増え続けており、子育てと仕事の両立を求める"ママ起業家"にとっても、ネットショップでの起業は注目の的。海外ブランドのベビー靴やシューズ、子供服をネットショップで販売するリリーアンドデイジー株式会社の代表取締役である...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-1より)

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事例1-2: 花みづき
(プリザーブドフラワーの販売、教室、飲食業)
「友人のリクエストから、自宅でカフェを開業。酒どころならではのメニューを呼び水に、集客を上げる」

風情のある街並みから「安芸の小京都」と呼ばれ、平成12年に国土交通省の「都市景観100選」にも選定された広島県竹原市。NHK 連続テレビ小説「マッサン」や、人気アニメ「たまゆら」の舞台としても注目を浴び、幅広い年齢層の観光客が日々訪れる。そのような観光客がコーヒーを飲みながら一息つける店が、メインストリートにある「花みづき」。店内には色とりどりの花が...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-2より)

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事例1-3: 自然と未来株式会社(有機化学工業製品・バイオディーゼル燃料の製造・販売)
「勤め先の倒産を機に、たった一人で起業。
県や地元企業を巻き込み、自然エネルギー普及の立役者に」

ちょっとした出来事がきっかけで、その後の人生が大きく変わることがある。熊本を拠点に、環境にやさしいバイオディーゼル燃料(以下、BDF)を広めようと、日々奮闘している星子文(ほしこあや)氏もそのような一人だ。
短大卒業後、アルバイトなどを経て就職した運送会社で働いていた時のことだった。「あるお客さまの車の排気ガスから、...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-3より)

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2.伝統を受け継ぎ、自分のカラーで勝負する

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事例2-1: 株式会社門間箪笥店(箪笥の製造・販売業)
「伝統ある仙台箪笥を、現代にマッチしたデザインで展開。国内外にファンを広げる」

株式会社門間箪笥店は、明治5年(1872年)に伊達藩の御用職人だった門間民三郎氏によって創業された。以来、日本の伝統工芸品である仙台箪笥の製造に従事し、144年の長きにわたって技能を承継しながら事業を発展させてきた。
仙台箪笥の特徴は、指物・塗・金具の「三技一体」による堅牢な美しさにある。前面は欅、側面は杉、引出し内部には...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-4より)

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事例2-2: マルナオ株式会社
(箸・カトラリー・大工道具の製造・販売)
「大工道具の技術を応用し、木製の箸やスプーンを商品化。著名なシェフに認められ、売上が拡大」

マルナオ株式会社は、もともと神社仏閣の彫刻師として活躍していた福田直悦氏が、その技能を活かして大工道具の墨坪車(すみつぼぐるま)の製造を開始したのがはじまりで、昭和14年に創業された。
墨坪車は、墨のついた糸を張って木材に線を引くための道具で、木材を切る時などに使用される。そのなかでも、マルナオの墨坪車は、緻密な龍の彫刻などが施されていること...
(2016年版「小規模企業白書 」事例3-2-5より)

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事例2-3: 山元染工場(舞台等衣装専門製造一式、型友禅による染加工・金彩・縫・仕立)
「86年続く舞台衣装づくりの技術を、モダン和小物に。時代のニーズに対応した新事業で再スタート」

競争相手不在のニッチな業界で、どう仕事を発展させるか。京都・山元染工場の代表である山元宏泰氏がそのような悩みを持つ理由は、同工場が属する業界と業務の特殊性にある。
屋号に「染」の文字が入るが、同工場は大手貸衣裳会社からの依頼で、時代物の映画やドラマ、舞台で使われる衣裳や小物一切の製造を行っている。時代背景や登場人物に合わせて...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-7より)

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事例2-4: 株式会社安田製作所(トラック用幌・幌枠の製造・販売、パイプ曲げ、溶接加工)
「お年寄りの農家の人でも使いやすい、軽トラックの幌製品を開発。直販を増やし、下請体質から脱却」

大型トラックの荷台に綿やポリエステルなど厚手の帆布製生地を覆い被せることで、荷物を雨や埃、落下の危険から防ぐ幌。これを取り付けることで大切な荷物は守れるが、その反面、荷物の出し入れは困難になってしまい、作業の効率が悪くなるというデメリットも伴う。
そのような不便を解消するために作られたのが、側面を開閉できる幌である。側面開放式幌は近年、...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-6より)

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3.人材を強みに、会社の未来を見つめる

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事例3-1: 株式会社沓掛工業(工場板金加工、溶接、製缶加工、治具・設備・装置等の製造)
「社員全員で工場の問題点を洗い出し。一人ひとりの当事者意識を高めることで仕事の質もアップ」

多くの企業にとって「人材」は大切な経営資源の一つである。有能な社員の確保はもちろん、その後の社員育成は経営者にとって重要な課題だ。そのため、名の知れた大企業は毎年、多くの予算や人員を投じて採用活動を行う。
一方、ブランド力の弱い中小企業は常に苦戦を強いられるのが現状だ。昭和33年に産声を上げ、40年以上にわたり...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-9より)

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事例3-2: 谷上社寺工業株式会社(社寺屋根工事業)
「一人前になるのに、10年かかる職人の育成。
 計画的な人材採用で、伝統技術を守る」

1000年以上続く日本の伝統技術である檜皮葺(ひわだぶき)。脂分を多く含む檜皮は雨による腐食に強いことから、社寺建築などで多く使われてきた。30~40ごとに葺き替えが必要となるが、谷上社寺工業(たにがみしゃじこうぎょう)株式会社は明治4年の創業以来、100年以上もの間、屋根の葺き替えを生業としてきた。
「橋本市周辺には、明治以前から高野山の社寺の...
(2016年版「小規模企業白書 」事例3-2-10より)

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事例3-3: ジャパンフィルター株式会社
(車両・電器機・油空圧・建設機器用金属フィルター・ストレーナーの製造)
「熟練職人の知恵と技をマニュアルとして可視化。
 若手社員の積極採用で、会社の存続を図る」

地下鉄千代田線の北綾瀬駅近く、足立区の閑静な住宅街の中にジャパンフィルター株式会社はある。工場なのでさぞうるさかろうと思いきや、周りの住宅に溶け込んでひっそりとした佇まいだ。応対していただいた代表取締役の木村恒之氏も、物腰の柔らかなご年配で、気難しい職人には見えない。
それもそのはずで、木村氏の社会での駆け出しは、...
(2016年版「小規模企業白書」事例3-2-8より)

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