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中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson19
独自の戦略で海外需要を取り込む

日本は少子高齢化に伴う総人口、生産 年齢人口の減少という構造的な課題から、国内需要が縮小するとみられています。他方で、海外市場は拡大、また訪日外国人旅行客数も増加傾向にあり、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定を背景に、貿易面も含めて、海外との関係は一層深化していくと考えられます。
このような状況を踏まえると、中小企業の売上拡大のためには、海外需要の獲得が鍵となりそうです。

海外に挑戦する中小企業の中には、国内と異なるアプローチで海外戦略に取り組む企業、グローバル人材の採用・育成で社内体制を強化する企業、他社との連携で海外の需要を獲得する企業があります。
Lesson19では、2016年版「中小企業白書」第2部第3章より、海外需要の獲得に取り組む9社の事例をご紹介します。

1. 国内と異なるアプローチで海外戦略に取り組む

斉藤光学製作所ガラス材等
事例1-1: 株式会社斉藤光学製作所 (ガラス材・半導体基盤の研磨加工、研磨加工のコンサルティング等) 「戦略的な設備投資により、コンサルティング業務が可能に。日本の技術力を提供する業界初の試みで、米・韓・中からの依頼が舞い込む」

秋田県美郷町の株式会社斉藤光学製作所(従業員52名、資本金1,000万円)は、電子部品や医療器、測量器に使われるガラス材や、半導体基盤の研磨の受託加工業務と、研磨加工に関するコンサルティング等の技術サービス業務を行っている企業である...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-7より)

斉藤光学製作所ガラス材等
南部美人と安全認証
事例1-2: 株式会社南部美人 (清酒・リキュールの製造・販売) 「米国でスーパーの商品3割を占める安全認証"コーシャ"を取得し、日本酒の高付加価値化に成功。輸出量拡大により、海外向け売上高がアップ」

岩手県二戸市の株式会社南部美人(従業員30名、資本金2,000万円)は、1902年創業(創業100年超)の地元の清流の水を使って清酒を製造している老舗企業である。
日本酒の国内需要が飽和状態であり...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-3より)

南部美人と安全認証
スエヒロEPM
事例1-3: 株式会社スエヒロEPM (食用油の搾油機、食品加工機械等の設計製造) 「商取引のリスクを最小限に抑えて世界18か国へ輸出。顧客企業との共同開発・研究で得た情報を製品開発に活かし、輸出を通して更なる海外需要を取り込む」

三重県四日市市の株式会社スエヒロEPM(イー・ピー・エム)(従業員43名、資本金4,000万円)は1953年に創業以来、食用油の搾油機や食品加工機械等の設計製造を行っている企業である...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-5より)

スエヒロEPM

2.グローバル人材で社内体制を強化

浅井農園とトマト
事例2-1: 株式会社浅井農園 (花・植木の生産及び造園緑化事業、農産物の研究開発、生産及び流通開発) 「海外進出失敗の経験を糧に、海外市場調査や現地パートナー選定を実施。中国人をはじめグローバル人材の採用で、アジア諸国への拡大を続ける」

三重県津市の株式会社浅井農園(従業員13名、資本金5,000万円)は、花・植木の生産及び造園緑化事業と、トマトを中心とする農産物の研究開発、生産及び流通開発を行っている企業である...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-1より)

浅井農園とトマト
由紀精密
事例2-2: 株式会社由紀精密 (精密機械部品の受託製造加工と受託開発、自社開発) 「新たなロゴを基軸に、ブランドイメージを刷新。積極的な企業メッセージの発信で、同社の海外展開への思いに共感する経験豊かなグローバル人材を獲得」

神奈川県茅ヶ崎市の株式会社由紀精密(従業員30名、資本金3,500万円)は、航空宇宙産業、医療機器産業等に使われる精密機械部品の受託製造加工と受託開発、自社開発を行っている企業である...
(2016年版「中小企業白書」 」事例2-3-6より)

由紀精密
富士フィルター工業と産業用フィルター等
事例2-3: 富士フィルター工業株式会社 (高精度の産業用フィルターとフィルターシステムの開発・設計・製造) 「商社に頼らず、海外に自社製品を販売できる営業人材を社内で育成。ドイツと米国に営業拠点を構え、世界市場の情報収集と営業力を強化」

東京都中央区の富士フィルター工業株式会社(従業員180名、資本金5,740万円)は、高精度の産業用フィルターとフィルターシステムの開発・設計・製造を一貫して行う企業である。商品構成は化学工業向け30%、自動車産業向け24%、プラントエンジニアリング向け20%...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-8より)

富士フィルター工業と産業用フィルター等
ヤマナカゴーキン
事例2-4: 株式会社ヤマナカゴーキン (精密冷間鍛造金型の製造、金型及び部品の設計開発等) 「積極的に外国人人材を活用し、海外市場に参入。グローバル人材の採用・育成の強化で、海外売上高比率30%(現在の+5%)を目指す」

大阪府東大阪市にある株式会社ヤマナカゴーキン(従業員230名、資本金8,500万円)は、自動車の部品製作に使われる精密冷間鍛造15金型の製造や、金型及び部品の設計開発等のソリューション事業、部品生産事業を中心に展開している企業である...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-9より)

ヤマナカゴーキン

3.他社との連携で、海外の需要を獲得

河北ライティングソリューションズ
事例3-1: 河北ライティングソリューションズ株式会社 (産業用・医療用の電球等の製造) 「ベトナムに生産拠点を設置し、コスト競争力を強化 。現地のビジネスに精通したパートナーの協力で現地人材の確保、スムーズな工場の立ち上げに成功」

宮城県石巻市の河北ライティングソリューションズ株式会社(従業員120名、資本金1億円)は、産業用・医療用の電球等を製造する企業である。同社は1927年に映写用ランプ製造業として創業後...
(2016年版「中小企業白書」事例2-3-2より)

河北ライティングソリューションズ
WILLER TRAVEL
事例3-2: WILLER TRAVEL株式会社 (移動・観光eコマースの開発及び運営等) 「ITサービス会社との協働で、日本各地の"食"を体験型で楽しめるコースを企画。"移動"だけでない楽しみの提供でインバウンド消費のさらなる拡大をめざす」

大阪府大阪市にあるWILLER TRAVEL株式会社(資本金7,000万円)は、高速バス等による旅行サービスを提供するWILLER ALLIANCEグループのうち、インターネットを活用し、自社サイト、他社の旅行サイト...
(2016年版「中小企業白書」 」事例2-3-4より)

WILLER TRAVEL