新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson5
地域を良くし、事業者も成長!

近年、社会的な課題を解決するための活動をしながら企業の利益も向上させようという、新たな取組みをする事業者がいらっしゃいます。 この社会価値と企業価値を両立させる経営フレームワークのことを「共有価値の創造[または、共通価値の創造]( CSV:Creating Shared Value)」*と言います。
*米国経営学者マイケル・ポーターが提唱
さらに、CSVを持続的に行い事業を継続させていく経営手法は、「CRSV(Creating and Realizing Shared Value)」と呼ばれ、特に地域に根付いた中小企業・小規模事業者において注目されつつあります。

今後は、これまで社会貢献の色が強かった「企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)」から、社会がよくなることで企業も成長していく「CRSV」への転換が、拡がっていくかもしれません。
Lesson5では、「CRSV」をテーマとし、2014年版「中小企業白書」第3部より、中小企業が実践する「CRSV」の事例をご紹介します。

1.地域住民の暮らし改善とビジネスのWin-Win

大里綜合管理株式会社の野老真理子社長
事例1-1: 大里綜合管理株式会社「地域活動を通じて社員も地域も幸せにする企業」

千葉県大網白里市の大里綜合管理株式会社(従業員24 名、資本金1,000 万円)は、不動産の売買・賃貸の仲介や、建築及びリフォーム、不動産管理等の不動産業を営む企業である。
同社の野老真理子(ところまりこ)社長は、母が設立した同社に大学卒業後に入社し、その後引き継いで2 代目社長となった。先代の社長は5 人の子どもを育てるための手段として会社を経営していたが、野老社長は「地域の課題を解決すること...
(2014年版「中小企業白書」事例3-5-18より)

大里綜合管理株式会社の野老真理子社長
有限会社中央タクシーの岡崎隆社長と同社の車椅子タイプのシートを搭載した車両
事例1-2: 有限会社中央タクシー「歩行困難者が自由に移動できる手段を提供する企業」

宮城県柴田郡大河原町の有限会社中央タクシー(従業員18 名、資本金1,850 万円)は、人口約23,700 人の大河原町を中心に運行するタクシー会社である。
同社は通常の車両に加え、車椅子のままでも乗車可能な車両と、移動に係る負担を軽減する車椅子タイプのシートを搭載した車両(写真掲載の車両)を導入しており...
(2014年版「中小企業白書」事例3-5-19より)

有限会社中央タクシーの岡崎隆社長と同社の車椅子タイプのシートを搭載した車両
銀河鉄道株式会社の山本宏昭社長
事例1-3: 銀河鉄道株式会社「社長の子どもの頃の夢を通して、地域に貢献しているバス運営会社」

東京都東村山市の銀河鉄道株式会社(従業員50 名、資本金2,000 万円)は、東村山市近隣において路線バスや観光バスの運営を実施している企業である。 子どもの頃からのバス好きが高じて、山本宏昭(やまもとひろあき)社長は1999 年に同社を設立した。
山本社長は、子どもの頃からの「バスの運転手になりたい」...
(2014年版「中小企業白書」事例3-5-20より)

銀河鉄道株式会社の山本宏昭社長
株式会社四万十ドラマの畦地履正社長
事例1-4: 株式会社四万十ドラマ「地域資源を活用し、地域に価値を還元する企業」

高知県高岡郡四万十町の株式会社四万十ドラマ(従業員25 名、資本金1,200 万円)は、四万十川流域の資源を活用した商品の開発・販売や、道の駅「四万十とおわ」の運営を行う企業である。
同社は1994 年に、四万十川中流域の三つの町村が出資する第三セクターとして活動をスタートした。当初から職員として勤務していた畦地履正(あぜちりしょう)社長は...
(2014年版「中小企業白書」事例3-5-21より)

株式会社四万十ドラマの畦地履正社長