新しいビジネスのヒントがここに! ミラサポビジネススクール

経営をつづけていくために、新たな手法・視点は必須です。
中小企業の先進ビジネス、取組み事例をピックアップし、次なるビジネスのヒントをお届けします。

Lesson8
未来を支える!小規模事業者たち

中小企業の約9割を占める"小規模事業者"(2014年現在)。ただ、近年その数は減少傾向にあります。

地域に密着していることの多い"小規模事業者"は、地域を支える重要な役割を担っており、地域になくてはならない存在です。
Lesson8では、困難な状況を乗り越え、事業を継続・発展させている"小規模事業者"にスポットを当て、持続的な経営をするための成功ポイントを考えます。

2014年版「中小企業白書」第3部より、さまざまな取り組みを経て活躍を続ける"小規模事業者"の事例をご覧ください。

1.地域とともに生きる

株式会社新澤醸造店の新澤巌夫社長
事例1-1: 株式会社新澤醸造店「困難を乗り越えながら、地域に密着して事業を運営する小規模事業者」

宮城県大崎市の株式会社新澤醸造店(従業員7 名、資本金1,000 万円)は、1873 年創業の日本酒製造業者である。
三本木という地区に本社を構え、「伯楽星」、「愛宕の松」という銘柄で、地域住民からも愛されている同社は、2008 年の岩手・宮城内陸地震、2011 年の東日本大震災と立て続けに災害に見舞われた。特に、東日本大震災では、蔵が損壊した...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-1より)

株式会社新澤醸造店の新澤巌夫社長
有限会社office ぱれっとの漆原由香利社長(左端)
事例1-2: 有限会社office ぱれっと「母親目線で得た着想から子どもの居場所づくりをビジネスとして展開する女性経営者」

大阪府高槻市の有限会社office ぱれっと(従業員6 名、資本金300 万円)は、地域にある幼稚園の入園抽選にもれた子ども等の居場所づくり「プチぱれっと」事業等を実施している。事業開始直後は法人格を取得しない地域の有志による集まりから始まり、2003 年に有限会社を設立、その後、特定非営利活動法人(以下、「NPO 法人」という。)も設け...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-2より)

有限会社office ぱれっとの漆原由香利社長(左端)
GLUP 株式会社の関辰規社長
事例1-3: GLUP 株式会社「コミュニティが希薄となる地域に新たな交流の場を創出している小規模事業者」

神奈川県横浜市にあるGLUP 株式会社(従業員0 名、資本金350 万円)は、コーヒー豆の焙煎所兼販売店を運営している。2011 年に「途上国の生産者からの適正な価格での豆の購入(フェアトレード)」と「福祉(welfare)」という2 つの意味を持つ「fe.a coffee」を店舗名に掲げ、途上国から仕入れたコーヒー豆を地域作業所の障害者の方と協力して焙煎・加工し、飲食店...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-3より)

GLUP 株式会社の関辰規社長

2.地域資源を活用する

太鼓判の東利明社長(右)と後継者の東広明氏(左)
事例2-1: 太鼓判「桜の保護活動を通じて、域外需要の獲得に貢献している個人事業者」

奈良県吉野郡吉野町の太鼓判(従業員3 名、個人事業主)は、全国屈指の観光地(吉野山)で民宿を運営している企業である。同社がある吉野山といえば、世界遺産の吉野桜や金峯山寺、吉水神社で有名であり1594 年(文禄3 年)に豊臣秀吉太閤が花見を実施したとされる土地である。
桜の名所として知られ、全国から観光客...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-4より)

太鼓判の東利明社長(右)と後継者の東広明氏(左)
株式会社サヌイ織物の讃井勝彦社長
事例2-2: 株式会社サヌイ織物「地域資源である博多織の認知度を向上させることで、事業の持続的な発展を志向している小規模事業者」

福岡県福岡市の株式会社サヌイ織物(従業員11 名、資本金1,000 万円)は、1949 年創業の福岡県の伝統的工芸品である博多織を利用した製品を製造する企業である。
博多織とは、770 年の歴史を持つ福岡の伝統工芸品であり、主に和装時に使用する帯に使われ、縦糸の量が他の織り方とは大きく異なる。今までの流通は福岡で製造された商品が...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-5より)

株式会社サヌイ織物の讃井勝彦社長
株式会社豊年屋の工場外観
事例2-3: 株式会社豊年屋「自治体や商工会議所と協力をして、地域ブランド確立・販路開拓に成功した小規模事業者」

長野県駒ヶ根市の株式会社豊年屋(ほうねんや)(従業員20 名、資本金2,050 万円)は、1951 年に創業したごまの加工販売を行う企業である。
同社は、全国の流通量の1%以下といわれている国産ごまを、駒ヶ根市の特産物(地域ブランド)とする目的で、2007 年より駒ヶ根市、商工会議所、農協と共同で「信州駒ヶ根ごま...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-9より)
 ※下記「詳細」ページでの記述は「商工会」となっているが、「商工会議所」が正

株式会社豊年屋の工場外観

3.事業者の壁「販路拡大」に取り組む

有限会社平和食品工業の花堂伸樹社長
事例3-1: 有限会社平和食品工業「販売先を見直したことで、赤字から脱却した小規模事業者」

宮崎県東諸県郡国富町の有限会社平和食品工業(従業員11 名、資本金300 万円)は、鶏肉を中心とした食品の加工を行う会社である。1986 年の設立当初は、鶏卵の販売業者であったが、現在では主に「鶏の炭火焼」や「チキン南蛮」といった宮崎名物を利用した加工食品を製造している。
同社は、東国原知事就任後の宮崎ブームで観光関連商品の...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-7より)

有限会社平和食品工業の花堂伸樹社長
株式会社見浪製作所の見浪哲郎社長
事例3-2: 株式会社見浪製作所「企業規模を維持しながらも、海外販路開拓に成功した小規模事業者」

大阪府大阪市東成区にある株式会社見浪製作所(みなみせいさくじょ)(従業員数7 名、資本金1,000 万円)は、自動織機部品メーカー向けのリードワイヤーの製造業者である。戦後は全国で40 社ほどあったリードワイヤー製造企業は、現在では国内に1 社しか残っておらず、当社は世界的な企業である。
リードワイヤー製造業者は材料を鉄鋼業者より仕入れて...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-6より)

株式会社見浪製作所の見浪哲郎社長
有限会社 Gyo Lighthouseの笠原暁社長
事例3-3: 有限会社 Gyo Lighthouse「日米の商工会議所と連携し、中小企業の米国への販路開拓を支援する事業者」

兵庫県芦屋市の有限会社Gyo LightHouse(従業員1 名、資本金300 万円)は、企業のPR 動画の作成や米国でのプロモーション活動によって、中小企業の海外への販路開拓を支援している企業である。
「中小企業にとって、販売先の確保が最も重要。販路開拓の支援は、我々のような民間企業こそ、力を発揮する。」...
(2014年版「中小企業白書」事例3-1-8より)

有限会社 Gyo Lighthouseの笠原暁社長