プロジェクト担当者インタビュー

Report Vol.12いきいきシニアライフ共想プロジェクト

DNP担当者

「印刷会社として本を作る喜び、本の良さを伝えながら、高齢者の「シニアの頭と体の健康」をサポート」

大日本印刷株式会社
ソーシャルイノベーション研究所
木村 晴信さん
横田 孝子さん

社会性と事業性を両立させ、事業を成立させるために

最初に、大日本印刷がこのプロジェクトを行う意義、目的を教えてくださいますか。

この「いきいきシニアライフ共想プロジェクト」におけるアウトプットは「本」となります。私たちは本づくりを通じて、本の良さ、本を作る喜びを伝えていきたいと考えています。

これまでに千葉大学と共同で、千葉大学の学生と高齢者の活動を支援しているNPOに協力してもらい、共想法で本づくりを行うプログラムの実現可能性をテストしました。高齢者にも本が作れるというところまでは検証出来たのですが、そのクオリティを上げることの難しさもわかりました。そこで現在いくつかのテンプレートの開発を行い、より魅力的な本が作れるよう、プログラムの改善を行っています。

例えば「地域の歴史」を題材に本を製作するとします。まずは町歩きをしながら写真を撮り、町の歴史を図書館や役所で調べ、そして参加者みんなで共想法を活用し振り返りを行い、原稿を書き、本としてまとめていきます。この一連の行動が高齢者の「シニアの頭と体の健康」のトレーニングになります。

dnp

エントリーしていただきたいパートナーとは、どのような方々を想定しているのでしょうか。また、どのように連携を図っていくのでしょうか。

dnp

NPO法人ほのぼの研究所「ほの研ブログ」より
※NPO法人ほのぼの研究所は、会話支援システムを用いて認知機能の低下予防・回復をめざす「共想法」の各種プログラムを実践し、効果の測定実証やプログラムの普及を行っている団体です。

すぐに取り組みが始められるパートナーとしては、すでに高齢者グループに対する事業を展開している、高齢者の集うフィールドや高齢者とのコンタクトポイントを持っている企業です。例えば、高齢者向けのパソコン教室やカルチャースクールを運営されている方、リタイア後のコミュニティを運営されている方でしょうか。その方々と私たちで共想法による本づくりプログラムを一緒に開発しながら、パートナーとして共に事業展開していくイメージです。

このプログラムを活用し、どう利益を生み出せるのかなどビジネスモデルを磨き上げ、継続して事業が展開できる体制・仕組みを築いていきたいと思います。

今後はどのような展開をお考えですか。

地域へ住民や観光客の誘致活動を行っている方々と連携し、地方創生、地域活性化、インバウンドを含む観光資源の開発など、地域のコンテンツづくり、本を活用した情報発信に取り組みたいです。口コミが発展したような、住民目線の地元の人ならではの情報が入った本を製作し、地域で活用されるとよいと思っています。
例えば、観光協会や地域ごとに、町歩きマップやガイドブックがあると思います。時間もたっぷりある高齢者が情報を集め、一緒にコンテンツづくりを行えば、長くその土地で暮らしている住民だからこそ知っている、豊かなコンテンツを発信出来るのではと考えています。

この活動は高齢者の外出のきっかけづくりともなります。外出を記録し、集めた情報をコンテンツ化します。さらに本というアウトプットとして残すことで、周りの人々と共有が出来ます。
この活動を通じて認知機能低下を防止することが出来たら、素晴らしいと思っています。

この「いきいきシニアライフ共想プロジェクト」はCSV(社会価値と企業価値を両立させる経営フレームワーク)に資する取り組みです。CSVの課題として事業性を重視するのか、社会性を重視するのか悩ましいのですが、事業として取り組む以上、大きな利益は出なくとも継続できる収益を上げ、しっかりと展開していきたいと思います。
ぜひ共想法を活用した高齢者の本づくりを通じ、一緒に新しい高齢者マーケティングに取り組みましょう。

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